ストの紅一点は愛すより愛されたい３ (ページ6)

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病院ページ6

樹side

Aの姉である美琴さんが事故に遭った
正直俺も現実を受け止めきれていない

撮影が終わりAのこのあとの仕事を調整してもらい
仕事がなかった俺と病院に行くことになった

他のメンバーもすぐに終わったら行く、と
次の仕事へ向かった

樹「A、行こっか」

あ「うん」

俺も昔Aに何があったかは知らない
ただ小さい頃に父親が病死してそのあと事故で母親が亡くなった

俺はそう聞かされた、小さい頃の記憶は曖昧
俺の隣でシートベルトを握りしめる手が震えてるのを見れば
母親の事故も美琴さんと同じなのかもしれない

樹「すいません、沢本美琴さんの妹と幼馴染みです
あと、このあとメンバーも来るので通してください」

看「わかりました、それではこちらへ」

そう案内されたのは大きな一人部屋だった
震える手で扉を開けたAは一筋の涙を流した

あ「っ、お姉ちゃん」

そこには機械で生きている美琴さんの姿

樹「待ってるから、行っておいで」

そう行って俺は扉を閉めた
何分かすれば北斗が仕事を終えて病院へ来た

北「京本と髙地、これないって」

稽古が入っていた二人が来れないことが
わかった、同時に震えるスマホ

開いてみればジェシーと慎太郎から行けなくなった、という連絡

樹「俺と北斗だけか」

北「そうだね」

そう北斗は俺の隣に腰掛けた