【銀魂3z】失望しないで高杉君 (ページ6)

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金髪のギャルページ6

もうちょっと焦らしても良かったけどなんか話し方がウザかった。
そして起き上がらない。

「んだよもうダウンかよ。つまんねーな」

「ちょっ!?おま、え?何してんの!?」

他の四人がわたわたと慌て出す。
人を見かけで判断するからこういうことになるんだよ。

「私、“遊ぶ”の久々なんだから、もっと楽しませてよ――――――来いよ、猿共」

あぁ、今日はいい日だわ。
正当防衛と言い訳の出来る気分転換が出来て。
え?あの五人?ゴミ捨て場のゴミのようにまとめて置いてあるわよ。散らかすのは良くないものね。

この制服を来ているだけで、アイツら舐めてかかってきてくれるんだもの。お嬢様は弱いものってか、バーカ。

私は、百合女であることを利用して、こうして日々のストレスを解消している。
絡んできた不良に、人気の無いところに連れ込んで貰ってボコボコにするのだ。

「なぁ君、百合女でしょ?」

再び人気のある通りに出たらまさかの本日第二弾。アホそうな不良に話しかけられた。

「そうですが、なんでしょう」

「今から暇?」

「今からですか。そうですね……」

なんて話していた時だった。その男の顔に大きなスクールバッグが飛んできたのは。
それは鈍い音をたてて男の頬に直撃した。転がる男に唖然とする。

「見つけたッスよ!アンタッスね!!一昨日、晋助様にいきなり後ろから殴りかかって来たやつは!!」

少し離れたところから女の怒声が響いた。スクールバッグが飛んできたのと同じ方向。
見ると、凄い形相の金髪の女子生徒が立っていた。
彼女に対して転んだ不良は痛そうに頭を押さえて叫ぶ。

「卑怯だろ!いきなり!」

「先に晋助様に対して卑怯な手を使ったのはそっちッスよ!もう二度と晋助様に近づけないようにしてやるッス!!」

「ちっ……」

フラフラと逃げていく不良を金髪は追いかけようとしたが、そこでようやく私に気がついた。
「あ、どうも」と、微妙な空気になる。

「大丈夫ッスか?さっきの鞄……」

「平気です。当たってません」

「そうスか!いやー良かった。その制服、百合女ッスよね。ナンパされてたんスか?」

「まぁ、そんなところ。ありがとう、おかげで助かったわ」

「良いッスよ、礼なんて。用があっただけッスから」

礼を述べながら、内心舌打ちした。
邪魔しやがって、このギャル。まぁ今日は一度発散しているし広い心で許してやろう。

その時だった。

「オイ、何してんだ。また子」と低い声が聞こえた。