今日も私は変わらない ページ2
あの日からずっと傷が癒えない。
人は誰しも自分を偽って生きている。良い人間になろうと懸命に努力する。
たとえその先にあるのが本当の自分でなくても。
「A会長!おはようございます!!」
「会長、今日もお美しいですわ」
「会長、来週の委員会の件なのですが……」
目が合った瞬間、駆け寄ってくる名前も知らないこの生徒達だって、例外でない。
子供の頃から大人に言われた通りの言葉遣いで、言われた通りの振る舞いで。躾られた犬というよりは、大人達の人形やらおもちゃと言った方が似合っているだろう。
しかしそれも仕方の無いことなのだ。
私達はそうすることでしか生きていない。
生きるために、今日も偽らねば。
「おはようございます、皆さん」
いつも通りの台詞でいつも通り笑うのだ。
今日も私は変わらない。
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主人公。
銀魂高校の近くにあるお嬢様高校に通う高校三年生。
生徒会長で成績首位、文武両道で眉目秀麗の全生徒の憧れの的。しかし内心では周りの人間を常に見下している。
高杉晋助と小学校が同じで(一応)幼馴染みであるが、小六の三学期から今の学校の初等部に編入している。
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作者名:mire | 作者ホームページ:http://id27.fm-p.jp/456/0601kamui330/
作成日時:2019年3月17日 16時