第九十二話 ページ2
「一体何の騒ぎなの…っ⁉」
扉を開けて中に入ると、西野空と隼総が取っ組み合いをしている最中だった。
中に入ってきた私の方を見て一瞬時が止まったかのように四人が固まる。
四人の傍まで行くと、西野空に勢いよく抱き着かれ、その衝撃に耐えれずそのまま座り込んでしまった。
「ちょっと、急になんなのよ！」
西「お嬢様、嘘だよね⁉
嘘だよねぇ!!?」
怖い顔をした西野空が私の肩を掴んで前後に揺らされる。
主語が無いと何が嘘なのか全くわからない。
揺れる景色の中で、西野空から解放された隼総が頭を抱えてうな垂れているのが見えた
「待って話が全然分からないわ！
星降！一体何があったのか説明して頂戴！」
体に力を入れ、西野空の腕を掴んで揺らされないように耐えながら星降に説明を求める。
星「昨晩、隼総がA様と一線を越えたかどうかで言い争っています。」
星降は西野空の首根っこを掴んで私から引き剥がしながら簡潔に説明した。
一線を越える…？
なんの一線？
昨日の事を思い出しながら何のことか考えてみる、がこれっぽっちも分からない。
「一線…？越え…??
何の事なの？」
どれだけ考えてもやっぱりこれといって思い当たる節もなく…
西野空を引っ張っていく星降に質問をすると、またさっきのようにピタッと固まってしまった。
あれ…？何か変な事でも言ったかしら？
隼「ほおら、嘘じゃなかっただろ。越えてねぇって
そもそも、Aは意味すら分かってなかったんだよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
汰ると(プロフ) - 猫宮さん» コメントありがとうございます！励みになります♪ (2019年11月20日 23時) (
レス) id: d73a4e59a0 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - 続き待ってます！ああ天河原×京介最高！ (2019年11月11日 8時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
汰ると(プロフ) - 加奈さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてうれしいです♪天河原とても良きですよ…！これからもよろしくお願いします！ (2019年10月28日 1時) (レス) id: d73a4e59a0 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 初コメ失礼します！このシリーズめっちゃ好きです…！天河原良いですよね…！そしてとても面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年10月20日 18時) (レス) id: d8e9a8e7ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：汰ると | 作成日時：2019年9月27日 0時
