『歯車』Ren.N (ページ11)

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じゅういちページ11

廉side

Aに追い返されて、

部屋をでたけど

Aが怒ってることはすぐわかる。

でも、何に怒ってるのかわからない。

Aの家の家を出ると、目の前には大吾がいた。

西畑「あ、廉や。Aんとこいってたん？」

廉「うん。大吾も行ってるん？」

西畑「行ってあげたいとこやけど、今回は俺が行ってもどーにもならへんから俺はコンビニに買い物。」

廉「俺も行く。」

大吾「えーよ。」

廉「なあ、大吾、A何で怒ってるん？」

西畑「廉さん分かってへんかったん？」

廉「うん。俺、何したんかな... 」

西畑「廉さんは、A迷惑？」

廉「迷惑じゃない。」

西畑「それを言えばよかったんよ。」

廉「え？」

西畑「吉川さんが迷惑迷惑言ってたやん？それ、地味に傷ついてたでA 。」

廉「え、そーなん？気にしてないかと思ってた... 」

西畑「 A 、廉のこと大好きやねんから、大好きな人の迷惑言われてそれを大好きな人から否定も何もされないとそりゃ誰でも辛いわな」

廉「あーもー、俺、ばかやー。」

西畑「いつまでもAが好き好き言ってるわけでもないんやで。廉さんからも少しは言ってあげな、いつまでも照れとらんと。」

廉「別に照れてへんし。」

西畑「なら、一回くらい言ってあげなよ。好きなんやろ？Aが廉さんのとこからいなくなってからじゃ、遅いんやで？」

西畑「今日だって、Aから突き放されると思わんかってんやろ？Aだって、人間なんやから想い言葉にせんと伝わらんで。」

西畑「 A 、口には出さへんけど少しは不安あると思うよ。嫌われるのが怖いから何も言ってないだけと思うけど。」

西畑「廉さんもずっと一緒おるんやから、それくらいわかるやんな。」

廉「よく考えたらそうだよな。明日Aにも小雪にもちゃんと話すわ。」

西畑「ん。それでええ。」