『歯車』Ren.N (ページ8)

今日:13 hit、昨日:10 hit、合計:140,413 hit

はちページ8

そこから、お昼は普通に過ぎて、

今日は1日目ってこともあり、掃除をして放課。

また、小雪ちゃんにとられないように急いで廉の席に向かう。

あ「廉帰ろ！」

廉「支度はやっ」

あ「早く廉と話したかったから！」

小雪「えー、廉は私と帰るんだよ？」

あ「え？」

西畑「吉川さん、俺らいつも3人で帰ってるんよ」

あ「まあ、大ちゃんは私らについてくるから一緒に帰ってるだけだけど。」

西畑「はー？小学校ときからずっと一緒に帰ってるやん。」

あ「廉しか見えてない。」

西畑「廉は俺も見えてるの。」

あ「えー、大ちゃん見えなーい」

小雪「ねー、2人いい感じだから廉帰ろ？」

あ「まってまって、私は廉のだから！」

小雪「廉は迷惑そうだけどね。」

あ「廉はつんでれなの！」

小雪「迷惑そうにしか見えないけど。」

あ「廉も私のこと好きなの！ね？廉」

小雪「だからそーゆーとこも迷惑だって」

あ「小雪ちゃんに何がわかんの！」

廉「あーもー、どーでもええからはよ帰ろ。」

小雪「ほら。」

あ「廉、どーでもええの？」

廉「うん。」

あ「私のことも...？」

廉「ええから、はよ帰ろ。別になんでもええから帰りたい。」

あ「 ...大ちゃん帰ろか。」

西畑「え？」

あ「小雪ちゃん、廉と帰ってえーよ。私、大ちゃんと帰る。」

廉「は？」

あ「はよ帰りたいんやろ？廉。帰ってえーよ。私らも帰るし。なぁ大ちゃん。」

廉「みんな家近いんやからみんなで帰ればえーやろ。」

あ「小雪ちゃんも近いんや。なら廉送ったり。ばいばい。」

廉「は？ちょ、」

何か言ってる廉なんて、無視して

ぱっぱと帰る。

小雪ちゃんへのただの嫉妬ってことも

自分勝手ってことも、わかってる。

でも、さっきのときくらい

俺のって言ってくれてもよかったじゃん。

ねぇ、廉。

私、迷惑なの？