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た
「毎日でもいいよ」
引き寄せる力をすこし強めた。真横でぴくりと睫毛が瞬いて、「そうなったら幸せだね」とはにかむ恋人を僕のものにしたかった。
よわく、やわく奏でる心音があまりに不安定だったあの日々に囚われている。鍵を差し込んだ先の景色を何度だって恐れて、気づけばどうにでもできる飯の役割なんか押し付けて、Aがいなくなれば僕も野垂れ死んで心中だとまあ巫山戯たことを宣って、そんな脅しをかけているうちにミイラ取りに引っかかったのは僕だった。
こんなにもきみは温かくて優しい匂いがするのに、何故失うことばかり考えてしまうのか。馬鹿な男に成り下がったと思う。でもそれくらいには、現実性のない今を生きていて。だから、
「本気だったらどうする？」
その言葉に揺らめく虹彩に賭けてみることにした。その正体が期待であることを、信じてみることにした。指通りの良い髪を撫で、額を突き合わせる。一定間隔に奏でられていた秒針の音は段々と遠くなる。たとえ12の文字を過ぎたとしても、僕だけのシンデレラはいなくならないでほしい。
いつかここに人生を作るために、取り置きにしては重すぎるくらいの代償は、きみがここにいるということ。
「住所さ、号室の番号も一緒にする気ない？」
近くに良いマンションできたらしいよ、という言葉に彼女は大きくまなこを見開いて、そして「次のデートは不動産屋さん？」と頬を赤くして笑った。
た
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雨依(プロフ) - 続きが読めるこの日をずっとずっと心待ちにしておりました…！ありがとうございます！ (4月30日 20時) (
レス) id: 45e86ed873 (このIDを非表示/違反報告)
のいず(プロフ) - また拝読できることを心から嬉しく思います。ありがとうございます！ (4月29日 11時) (レス) id: a172c60ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 2が読めるようになっててめっちゃ嬉しい！！びっくりして2度見かましました！ありがとうございます！ (3月21日 0時) (レス) id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
或 - 久しぶりに来たら2が見れてて大興奮です！！ありがとうございます！！！！(歓喜で枕全力で殴り悶えました（笑）) (2月10日 21時) (レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
miyaana(プロフ) - パスワード解除されてる！！！ (2月10日 20時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しちた
| 作成日時：2023年1月27日 1時
