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tngr
「別れましょうか」
「なん、で……」

直ぐに彼の顔を見上げれば、そこには哀し気に揺れた紅色が微笑みを浮かべています。
どうやら彼は、自分と彼では不釣り合い、僕が愛して溺れきってしまえば貴方は戻れなくなってしまう、だそうで。
今更何を言う、この私を見事捕らえたのだからいくらでも誇ればいいものを。
そんな事を言えたらどれだけ楽だろうか。
____紅は、静かに涙を流していました。

「これほど綺麗なお前こそ、俺では到底辿り着かんやろが……まだ俺はお前の手元に居んねんぞ」



htos
「ごめんね、マンちゃん…お別れだ」
「……ん、さよならやね。お元気で。」

もう遠距離では済まなくなった物理的な2人の距離。心はいつでも隣にある筈なのに、なぜだか全てが遠いものに思えてしまいます。
そんな寂しさに耐えきれず、2人は関係をキッパリと断つことにしました。
感謝の言葉はしまい込み、最後は出逢いの教会で。

「神の御加護があらんことを。私はただ彼を信じて……いえ、それだけです」



shpkn
「……有難う御座いました。」
「こちらこそや、ホンマに。」

今日からまた彼は後輩に戻るだけ。今までの肩書きは全部なくなるのだ。
やめろ、感情なんか捨ててしまえ、俺には必要ない、効率が落ちてしまう。彼の去る背を見つめながら、必死に自分に言いつけるように脳内で反芻します。
つきりと痛む胸も、じんわりと熱くなる目の奥も、脳裏を過ぎっていく思い出も、俺は何も知らない、知る訳が無い…と。

「ああ、クソ後輩…やな」



nisn
「…別れる」
「…うん。」

偶々話が食い違っただけ。
偶々やらかしてしまっただけ。
偶々不機嫌だっただけ。
その『偶々』が、『偶々』不運にも重なり合ってしまっただけ。
けれど、それはあくまでも自分にしか聞こえていない自分の声、彼は影の射す顔を上げようともしません。

「そしてまた、広い心を持ってるなんて持て囃されちゃってさ」






△▼△▼△▼△▼

明日と言ったな、それは嘘だ(おいお前)

正直めんどくさくなってしまい、放ってました。すみません。どんな罵詈雑言でも(多分)受け止めますから。
それと、コメントめちゃくちゃ嬉しいんです…嬉しかったんです。本当に有難う御座います!!!!!遅れてすみません!!!!!!!

もうお前の側には居られないと言ってみた_△→←別れ(を切り出され)てみた_△



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名も無き小動物 - 夜兎さんさん» 有難う御座います!!すごく励みになります…!!夜兎さんさん(?)も、是非健康に気をつけてお過ごし下さい! (2021年8月30日 19時) (レス) id: ab4e5a2ee0 (このIDを非表示/違反報告)
夜兎さん - 今読み終わりましたが、めっちゃ良かったです…!今の時期、体調に気をつけてくださいね。 (2021年8月18日 10時) (レス) id: 6d331d87b0 (このIDを非表示/違反報告)
薄明 - それなら今のよりわかりやすいと思いますよ、他の小説でも見かけますし (2021年3月29日 18時) (レス) id: 4916729f46 (このIDを非表示/違反報告)
名も無き小動物 - 薄明さん» ありがとうございます!よかった…!改めて検索避けを考えてこうしたんですけど、どうしたらいいでしょうかね…ωrωrなら分か…り、ますかねこれ…? (2021年3月26日 9時) (レス) id: ab4e5a2ee0 (このIDを非表示/違反報告)
薄明 - 投稿お疲れ様です!最高ですね!主役達の気持ちがとても伝わってきて、最高でした!題名、私は若干分かりにくいんじゃないかな…と思いましたね。d を付けていたら確実にわかると思うんですけど… (2021年3月26日 7時) (レス) id: 282c3a281c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名も無き小動物 | 作成日時:2020年11月3日 23時

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