別れ(を切り出され)てみた＿△ ページ24
grtn
「すまん、……別れようか」
「…………は、い……。」
きっかけは意見の相対。
互いが互いの意見に反論を重ね、ついには関係ないようなところまで。両者引かずに罵倒を続け、ふと冷静になれば告げられるのは別れの言葉で。こんなことになるなら……なんて後悔は絶えず頭を巡り巡って、涙として外へ流れ出します。
「……なあ、もしそれが本気なら、今すぐ僕を切り捨ててくれませんか」
osht
「ごめんね、別れよか」
「……そうだな」
理由は至極単純明快、"大切なものを作らないため"。
軍人であるが故に死と隣合わせな彼らは、自分の手から唯一無二の光が零れ落ちることを恐れます。例えそれが両方の意思に反していたとしても、軍人であるがためと理由を置き、やがて自然と離れていくでしょう。
「……俺は、マンちゃんとずっと恋人でありたいよ……例え片方が消えたとしても。」
knshp
「……別れっか」
「そうですね」
軍内の、ましてや上層部の同性愛など、他国に馬鹿にされて消されかねない。あくまでも互いのため、と無理矢理決めつけますが、淡々とした口調とは裏腹に、どちらも視線は交わりません。
後に別々の喫煙所に着いてみれば、二人とも重苦しいため息ばかり。悔いのない選択は、きっともう選べないのでしょう。
「他人なんか気にせんでええ世界ならよかったのにね。……クソ先輩のくせに」
snni
「別れよ、兄さん」
「嗚呼、それが正解なのかもな」
いつも以上に静まり返る医務室で、静かに切り出される別れ話。
片方はこの国きっての軍医、もう片方は誰よりも危険な場所に踏み入ることがある物資調達人。互いに気を遣える時間が少なく、恋人が自分の知らないうちに命の灯火を消しているなんてことが無いように、今の内に関係を遠ざけようという次第です。
「俺としんぺいが一般人だったら、こんな思いせんかったのにね。"神"とは酷いやっちゃなァ」
△▼△▼△▼△▼
すみません、話すと長くなるので割愛しますが、精神的に疲弊しておりまして…ね。
でもちゃんと戻ってきたよ！！！
てことで、此処から気軽に投稿できればなぁと思っている次第でございます。
あともう一話は明日あたりにでも出せればいいな。
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名も無き小動物 - 夜兎さんさん» 有難う御座います！！すごく励みになります…！！夜兎さんさん(？)も、是非健康に気をつけてお過ごし下さい！ (2021年8月30日 19時) (
レス) id: ab4e5a2ee0 (このIDを非表示/違反報告)
夜兎さん - 今読み終わりましたが、めっちゃ良かったです…!今の時期、体調に気をつけてくださいね。 (2021年8月18日 10時) (レス) id: 6d331d87b0 (このIDを非表示/違反報告)
薄明 - それなら今のよりわかりやすいと思いますよ、他の小説でも見かけますし (2021年3月29日 18時) (レス) id: 4916729f46 (このIDを非表示/違反報告)
名も無き小動物 - 薄明さん» ありがとうございます！よかった…！改めて検索避けを考えてこうしたんですけど、どうしたらいいでしょうかね…ωrωrなら分か…り、ますかねこれ…？ (2021年3月26日 9時) (レス) id: ab4e5a2ee0 (このIDを非表示/違反報告)
薄明 - 投稿お疲れ様です!最高ですね!主役達の気持ちがとても伝わってきて、最高でした!題名、私は若干分かりにくいんじゃないかな…と思いましたね。d を付けていたら確実にわかると思うんですけど… (2021年3月26日 7時) (レス) id: 282c3a281c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名も無き小動物 | 作成日時：2020年11月3日 23時
