初勝利 ページ14
「まさか、彼処で急所に当てるとは…お見事です！」
…勝ったのか？
─────勝ったようだな。
試しに自分を抓ってみる。痛い。そしてドロドロどした感触。
…そうだ。忘れてはいけないが、我の体は崩壊しかけている。
「ポケモンの技、道具。使いこなせば世界は広がるでしょう！」
ウォロに話しかけられ、ふと我に帰る。
「ポケモンを競わせるのは楽しいです。競わせて育てれば、更に技も覚えて強くなります！…ですが、ポケモンを連れている人間はあまり居ないですから…皆さんボールを使えば良いのに…」
ほう…ポケモンを使う人間は少ないのか…
「それでは、お互いのポケモンを元気にしましょうか！」
〜〜
それから、「ポケモンが傷ついた時にお使い下さい！」と我に紫色の瓶を渡し、ウォロは去っていった。
「─────凄い…ポケモンを捕まえるだけでなく、共に戦えるのですね！」
「あ、ああ…」
我らもギリギリの戦いを強いられたがな。
「それでは、黒曜の原野に出発です！」
「──────そう、だな…」
『それでは』だけで思い出す程我は軟弱では無い。決して。
「コトブキ村から外に出る時は地図で行き先を選んで、門番のデンスケさんにも教えてあげてください。ポケモンに襲われたりして気絶したとしても助けて貰えますから。」
「────表門を抜けたら、いよいよ試験ですね！」
ほう、有能な門番だな。
「門番…デンスケと言ったか。我は『こくようのげんや』とやらに向かう。」
「…エフィリスさんですね。話は聞いております。入団試験を行うのは村の外…どうか命を大事になさって下さい。」
む…優しい奴だな。
我を村に通す時は数日も粘ったと言うのに…
〜〜
「今居るのが、『ベースキャンプ』です。ここまでは安全な場所ですね。三種類のポケモン、ビッパ、ムックル、コリンクを捕まえる。それが試験の課題でしたね。では、はじめましょう……？博士、どうしたのですか？」
「あの後、隊長にいわれたのです…「確認する。あの者になにかあれば、貴方が責任を取るのですね」と…」
「シマボシ隊長、厳しいですね…といっても博士がいたところで…」
「ボクがなにかをする必要はありません。エフィリス君の実力は本物ですから」
ショウ「それは…あたし、責任重大ですね。でも、エフィリスでしたら大丈夫です。試験を始めましょう！」
─────そうだな。我なら大丈夫。
肩に乗ったモクローが鳴く。
今の我は、自信に満ちておるぞ…！
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はかめふ(プロフ) - 梨夢(リム)さん» コメントありがとうございます！ポケモンとなかよくするエフィリスさんをもっと皆さんにお届けできるよう頑張ります…！ (2022年7月3日 0時) (
レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
梨夢(リム) - うわああ面白い！！最高です！エフィリスがポケモン可愛がっているところ癒される！ (2022年6月25日 6時) (レス) @page31 id: 850a93cfe9 (このIDを非表示/違反報告)
はかめふ(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます！もし神だとしても邪神ですね(*^^*) (2022年5月24日 21時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - まさかのラスボスを異世界転生という発想…！貴方は神ですか…？（褒め言葉） (2022年5月24日 21時) (レス) @page30 id: d52c4cdcef (このIDを非表示/違反報告)
ピカピ - 犠牲…？なるほど、そういう考えに至るのか。まぁ、エフィリスは最低30年は研究されまくった上で見世物にされてたからな…そらつらいわ (2022年4月29日 12時) (レス) @page28 id: d249900378 (このIDを非表示/違反報告)
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