陽だまりの５人組 (ページ3)

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『あああ、ニノちゃんごめーんっ！！あと2分で行けるからさ、ちょっと！ちょっとだけ待ってて！！玄関入っといていーからぁぁっ！！』

直後。
ドタドタドタッ

恐らく階段を駆け上がる音でしょう、これは。

いやでもさ、おかしくない？？？

俺、一応後輩でしょ、何で新学期の朝、しかも一年生の初日から1コ上のやつ、待たなきゃなんないんだろ。

「和くん、ごめんねえー
雅紀いっつもこんなんだからねえ、
新作できたから、ちょっと食べてみて」

苦笑しながら俺に一口サイズの中華まんを渡してくれるこの人は、俺の腐れ縁の幼なじみ、相葉雅紀のお母さん。

「高校生になったら、もう少しマシになるかと思ったんだけどねえ、まあそりゃ変わるわけないか」

全くもってその通りです。

律儀に相葉さんのこと待ってあげる俺って超優しくないかな………

ってまあ、それほどでもないんだけどさ笑

「ごめん、お待たせっ！」

ああ、そんな横着したら絶対

ガコッ「痛っ！！」

言うまでもありませんでしたね。