【天月】仮面をとってくれたのはアナタでした･･・【歌い手】 (ページ21)

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１９音目ページ21

天「いくらたっても帰ってこないしおかしいって思い始めて･･
　そのとき床に落ちているメモを見つけたんだ」

沙矢「あのメモね･･･」

天「でも、会長の名前は書いているのに会長は書いた覚えがないって行って
　携帯に電話したらでなくって･･･」

沙矢「え･･私生徒会室に置いておいたよ？」

天「なかったよ。かばんの中にも」

どこへ行ったんだろう

天「それで、会長に鍵借りてここに来た
　ここまで最悪なことになっているとは思わなかったけどね」

沙矢「ぅう･･･誰かが私を転ばして鍵を閉めて出て言っちゃったんだ」

天「･･本当!?」

沙矢「誰だかわからないけどね･･」

天「･･･何か最近変わったことない？」

あのことを話すかどうか迷った
今回こんなことになったせいで巻き込みたくはなかったから

天「あるみたいだね。顔に書いてる」

沙矢「実は･･」

最近の迷惑電話の事を全部話した

天「･････て、どうして今まで言わなかった!?」

沙矢「余計な心配をかけたくなかったの」

天「いいよ、心配なんてタダなんだから勝手にさしてよ
　絶対その人だろ･･･」

沙矢「うん。確信できたよ」

天「もっと気付こうよ。それにどうしようこれ」

私の足の上に乗っていたのもはだいたいおろしてくれたが残ったのは･･

天「重いから持ち上げられない･･この金網」

金網だ
確かに見るからに重そう

痛いのももう慣れてしまって感じなくなっていた

天「ひとまずやるだけやらないと･･」

無理に持ち上げようとしても全然上がらない

もう時刻は７時になっていた

天「くそっ･･」

何回か試してみても駄目みたいで息も上がって辛そうだった

沙矢「誰か読んだ方が･･」

天「もう先生帰っちゃってるし･･生徒ももういないでしょ」

沙矢「天月君先に帰ってて、私は･･大丈夫だから」

天「嫌だ」

沙矢「これ以上やったら動けなくなっちゃうよ」

天「嫌だ」

沙矢「お願いだから。もう辛そうなところ見たくないの」

天「嫌だ」

沙矢「もう帰って!!どうしようもないでしょ!!」

自分で言ってて悲しくなった
ここまでしてくれるのに拒絶をしてしまう自分が情けない

沙矢「私は大丈夫だから･･私ひとりがいなくたって何も変わらなi((ｷﾞｭｯ」

泣いていた私
それをまたやさしく抱きしめてくれる

天「嫌だって言ってるでしょ」