21話 ページ22
この色が私の魔力の本来の色で、愛情で、イマジネーションで。
ちょっと毒々しいのが、悲しいような。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございますフラン先輩！……えっ！？すごい色ですね！？」
「色がね……ちょっと」
「めちゃくちゃ綺麗っスね！？」
「えぇ……？綺麗……かぁ？」
「匂いも良いし……なんか高級なやつとかっスか？」
デュースくんの顔色を一応伺うが、彼はなんだか顔をキラキラさせていて、本当にそう感じているみたいだ。私には毒々しい、魔女の家で出るスープみたいに見えるけれど。
この後輩が嘘を吐いたとは思っていなくとも──それでも自分の感想と彼の感想に差がありすぎて、嘘でなくとも忖度を言っているのではと疑ってしまった。
匂いは……私には、普通に紅茶の匂いしか感じないのだけれど、デュースくんには別の匂いに感じているのかもしれない。
「……どんな匂いに感じる？デュースくん」
「ん……難しいっスけど……なんか、柔軟剤みたいな……」
「柔軟剤……？」
「いや、なんか、ウチ……実家で使ってた柔軟剤に、どっか似てるような……」
なるほど、と納得する。彼にとってのリラックスの匂いがそれだったから、そう感じる訳だ。
と言うことは、もしや視覚的にも違いがあるのだろうか。
「……あの、もう飲んで良いっスか？」
「ええっ……良いけど……」
「いただきます！」
ばちっと勢い良く手を合わせ半分くらい一気に行くデュースくんに、あぁああ、と心の中の自分が何故か少しだけまずいことをしてしまった気分になっていて面白い。
半分くらい一気に行って一度口を離し、もう半分も一気に行くものだからもう驚くのにも疲れる。
「悪くはないみたいだけど……どういう」
「え、な……っ！？」
「ええっ！？」
デュースくんが突然ぼたぼたと涙を流すので、私はびくっと身体を震わせる。
何が起きているんだ。
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特になし(プロフ) - オタクさん» ありがとうございます🥰💕嬉しい…… (2022年4月8日 18時) (
レス) id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
オタク(プロフ) - とっても面白いです！特になしさんの作品はとても奥が深いというか、考えてみればみるほど面白いです！私にはない発想…素晴らしいです。 (2022年4月8日 17時) (レス) id: 108e4cfb5a (このIDを非表示/違反報告)
特になし(プロフ) - もふ田もふ猫。さん» もふ田もふ猫さん前作に引き続き読んでくださってコメントまでしてくださって誠にありがとうございます…💋あまりにも嬉しい…… (2021年9月22日 21時) (レス) @page29 id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
もふ田もふ猫。(プロフ) - リドル君も夢主さんも素敵すぎる…！こんなに魅力的で｢魔性｣って感じの夢主を初めて見ました。大好きです！！ (2021年9月22日 20時) (レス) @page36 id: 2107166e13 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 特になしさん» 知ってるアニメは何ですか？ (2021年9月20日 17時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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