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服部くんたちが展示室に入っている
まあ、キッドのショーとやらの始まりだよね
和葉さんがキッドだし。

中からは何かが削れる音がする
何かは明白。妖精の唇を覆う氷だ。

「鼠に投ずるに器を忌む…」

横に腕を組んで立っていたタカ兄がポツリと呟く

「ネズミを退治したくて物を投げつけたいのにそばの器具を壊すことを恐れて投げられないように…キッドは指輪を盗みたくても盗めないはず…この音はハッタリです!扉が開くのを待ちましょう!」

ざわついていた展示室がシン、と静まる
…さすが諸葛亮孔明の名を名乗るだけあるね!

「二人ともそこを動くな!!」

10分後、中森警部の展示室にいる2人への怒号とともに展示室の扉が開く
黒い布に覆われた氷柱があらわになった

「妖精の唇が…量産されてる!?」

妖精の唇が氷の中に10数個出現している
そして、本物があった場所に向けて横穴が伸びていて、その近くにはキッドのメッセージカードが貼り付いている

『妖精の唇を頂いた』

動揺が広がる展示室に兄の凛とした声が響く

「これはフローラルアイスパフォーマンス。氷の中に花があるように見せかけるアートをキッドは指輪でやってのけたんです!我々を錯乱するために想像を絶する早業で!」

フローラルアイスパフォーマンス…
電気ドリルを彫刻刀に使って氷の内側を彫り着色する、美しいアート…

それがこんなところでお目にかかれるなんてね!

「キッドはシートの内側に潜って削ったのかな?ほら、ドリルとか落ちてるし」

ニッコリと笑うコナン君の目は笑っていない
…キッドキラーのウワサは本当みたいだね…

眼鏡の奥の瞳はまっすぐに和葉さん、もとい怪盗キッドを見据えていた

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- 面白いです!頑張って下さい。応援しています。後、いきなり、すいません。m(_ _)m (8月23日 12時) (レス) @page43 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月12日 17時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まめもやし | 作成日時:2022年4月12日 20時

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