―失声症― ―にのあい―part１４ (ページ23)

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買い物を済ませて家に帰って

２人で食材を冷蔵庫に入れてたら

チャイムが鳴った

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智「誰だろ……。来客の予定はないけど」

と言いながら大ちゃんは玄関へ

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瞬「相葉くーん！！遊びに来たよー！！」

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相田くん……！

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玄関の方から聞こえてきた

ものすっごい大声。耳にめっちゃ響く

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バタバタと足音がして

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瞬「相葉くーん！」

雅「……！？」

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めちゃくちゃ強い力で抱きしめられた

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瞬「休みの日って暇だから。来ちゃった」

智「んふふ。元気だねぇ」

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大ちゃんは台所でお茶の用意を始めた

とりあえずソファーに並んで座った

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瞬「ってか、二宮くんはー？

顔の濃い松本くんとリスくんの姿も見えないけど」

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リスくんって……櫻井くんの事だよね？

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雅『みんな忙しいみたいで……』

瞬「そっかー。じゃあ暇人は僕とキミと

……あの人くらいか」

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相田くんは台所でお茶を入れる大ちゃんを

指さした

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瞬「……ねぇ、あの人って名前なんて言うの？」

雅『大ちゃんだよ』

瞬「あだ名じゃなくてフルネーム教えて」

雅『フルネームは大野智さんだよ』

瞬「……大野智」

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相田くんはしばらく「うーん」と唸った後

「あっ！」と声を上げた

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瞬「思い出した！あの人、どっかで見た事あるなぁっと思ったら

アレだ。大野智って確か……」

智「はい。お茶どうぞ！」

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相田くんが言いかけた時、絶妙なタイミングで

お茶が運ばれてきた

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瞬「あ、どうもすいませんね～」

智「いえいえ。あ、この和菓子もどうぞ」

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相田くんが何て言おうとしたのかすっごい気になるけど

気にしない方がいいかな？

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智「じゃあ……僕は部屋にいるから

何かあったら呼んでねー」

瞬「はーい！」

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大ちゃんが出て行って、俺はお茶を飲む相田くんの

肩を叩いた

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瞬「ん？」

雅『通帳、もらえない。返すよ』

瞬「はぁ！？いいから受け取って！真心を受け取らないなんて失礼な」

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うーん……そう言われると

返すのも失礼な気がしてきたけど

こんな大金もらえるわけない……

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瞬「早く借金返済に使いなって

そんなはした金、たいした事ないよ

今まで苦労してきたんでしょ？いい加減楽しなよ」

雅「……」

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