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私の頬を掴んでいた手は、今は私の頭の両脇でただ彼を支えるだけの柱となっていた。ボスの顔が近い。私の顔に彼の吐息がかかる。口説かれ倒した私の耳も、脳も、全て溶けておかしくなりそうだった
「ディ、アボロさん」
私は覚悟を決めた。ゆっくりと目を閉じながら、両手で彼の頭を引き寄せる。触れるだけの柔らかいキスが、私と彼の気持ちをどうしようもなく掻き立てる。唇が離れると、私は彼に頭を抱えられながら、何度も何度も角度を変えて口付けられた
「ん、ぼす、好き、です」
「ああ…、好きだ、A」
唇を柔らかく舐めとられ、私は身震いする。ああ、ダメだ。意識が飛びそう。私はボスに抱え上げられて、彼の首に手を回した。彼は私を軽々と持ち上げると、寝室の扉をキング・クリムゾンへ開けさせた
ベッドに乗せられると、とうとう表面だけのものだったそれらが深く激しくなる。クラクラする、ボスの香りでいっぱいだった。どのくらい経っただろうか、彼が唇を離す頃になると、今度は私から吸い付くのだ。それをお互い何度もなんども繰り返して、甘噛みしたり、いっぱいくっつけたり。飽きる事などないまま、私たちはひたすらキスをし合った。
「ボス、好きです、気持ちいい、もっとしてください」
「ああ、幸せだ。好きだ、好きだ」
夕方になって、部屋が真っ暗になって、お互いの吐息と自分の心臓の音くらいしか聞こえなくなって、私はようやくボスにしがみつきながら呟いた
「……お腹すきました」
「…オレもだ」
「…え、めちゃくちゃキスするじゃないですか。やばい。どんだけやってんですか。でもキス以外の進展なしって。中学生ですか」
「……」
「もうなんか凄い気持ちいいしおかしくなりそう。大好き」
「ああ、オレもだ……まさかここまで幸福感に溢れる行為だったとは…」
「…」
私はボスの表情をチラリと盗み見る。ああ、やばい。またなんかくっつけたくなってきた。顔は見ないほうがいい。私はゴロンと体制を変えて仰向けになった
「死にそうなくらい、嬉しいなあ」
「……」
ボスは身体を起こすと、ギュ、と私に覆いかぶさって抱きしめた。私もそれに答えると、頬やおでこや、顔中にキスの雨を落とされる。甘いなあほんとにこの人は
「ボス…水族館は明日行きたいな。今日はもうずっとボスから離れたくない」
「ああ、オレもだ。もっとしてもいいか？」
「んふふ、私だって我慢できませんよ」
甘すぎる夜を、その日私たちはとにかく堪能した
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レイ - ディアボロ大好きなんで読んでてすごく幸せになりました...ありがとうございます、応援してますッ(*`ω´*)ゞ (2019年7月29日 3時) (
レス) id: 8c2c39cf4c (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 今日の朝からぶっ通しで読んでました！ほんとに最高です、読んでいるこっちまで幸せな気持ちになれました！ありがとうございます！！ (2019年7月28日 12時) (レス) id: 5ad2d14ece (このIDを非表示/違反報告)
うまうま@馬犬さんに憧れて - もう……ほんとすきぃ……。とうとい、d(^q^).｡o(マジ尊い)いつも更新楽しみにしてます。前まではなんか緊張してコメントできなかったんですけど、頑張りました！続き待ってます。 (2019年7月25日 16時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
さとりぐ(プロフ) - あまああああああああああああああああああ死ぬ (2019年7月22日 11時) (レス) id: 87b309d9ee (このIDを非表示/違反報告)
パンバーガー - 二人がめっちゃ可愛いです！無理をしない程度の更新をしてくださいね！ (2019年7月21日 7時) (レス) id: e168a05c5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しそし | 作成日時：2019年7月18日 19時
