同じ『何か』 ページ35
「………参加してねぇ奴は黙ってろ」
「今更やつ当たっても意味はないよ」
「…………………てめぇ、あの時の女か」
あの時とは、初めてすれ違った瞬間のことだろう。過去を後悔してやつ当たってもやり直せる訳じゃない。
死んだ人間は永遠に喋らない。何をしても、もう微笑んだりはしない。
…………なんで、こんな奴と話してるんだろう。
「…………クソッ………！！」
リヴァイは私の目を見て一瞬だけ揺らぎ、そう言い放った。胸ぐらを掴まれていた手が離される。無造作に放たれた私の胴体は、少しだけバランスを崩して立った。
「…………二度とその面見せんじゃねぇ」
その声と共に、リヴァイは柱から去っていった。今まであの二人と積んできたもの、全てを背負っているんだろう。
それからだった。
訓練がある度、私はリヴァイを視界の先に入れていた。毎回リヴァイには睨まれた。私は構わず訓練を続けた。
リヴァイが怪我をした時には、黙って包帯を顔面に投げたりもした。全力で怒られたが、『仲間』という言い訳を使って逃げた。
何故そこまでしたのか、と問われれば、答えは一つ___________面白かったからだ。
自分でも驚く程に、リヴァイといるのは周囲への興味が増えることだった。今までどうでも良かったことにも、リヴァイがやるなら、と手を出した。
コイツの目には、私と同じ『何か』が見えた。だから私は黙って着いていった。
「………化け物か、てめぇは」
「大分ゆっくりした方なんだけど」
15分で終わらせた書類に、リヴァイはいつも愚痴みたいにそう言っていた。
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シグ - ありがとうございます！大体恋愛ものが人気らしいので「これは大丈夫なのか…？」と思うのですが、、、とても嬉しいです！頑張ります！ (2018年3月20日 16時) (
レス) id: 97e2b18ddc (このIDを非表示/違反報告)
kaya - 私は結構シリアス好きなので、この作品好きです！リヴァイの相棒、っていう立ち位置も好きです。更新頑張って下さい。楽しみに待ってます！ (2018年3月19日 17時) (レス) id: 26b0885e3b (このIDを非表示/違反報告)
シグ - ありがとうございます!これからさらに亀スピード更新になると思いますが頑張ります。コメントありがとうございました! (2018年3月17日 16時) (レス) id: 7881ae9fa9 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - すごい面白いですね！続きが気になります！これからも更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2018年3月14日 14時) (レス) id: e1e57bb127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シグ | 作成日時：2018年3月8日 23時
