雨上がり ページ34
(スピードめちゃくちゃ上げます)
時が経つのは早い。
それは一般人でも兵士でも感じることで、特に私からしては『壁外調査のある日』はとても早く感じた。
あの条件のせいで、私は参加していなかった。
帰還してきた兵団を見るが、どれも絶望に満ちた顔だらけだ。民間の人間から罵声を浴びせられる。それを無視しながら進んでいく。
「………」
エルヴィンさんの後ろに、制服ごと血にまみれた兵士がいた。独り、で。うつ向いていて、目には光がなかった。
リヴァイ。
ああ、あの二人は死んだのか。
平気でそんなことを思える私には、もう光なんてとうに無くしているんだろうけど。ただ眩しい太陽の光を浴びながら兵舎に戻ることにした。
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「成果は？」
「うーん……あんまりだったよ」
今日のハンジは困り果てた笑顔をしていた。「雨が降られちゃったからね」と軽装にしながら言うハンジの髪は、確かに濡れている。
「あの三人組も、随分悲しい結果になったよ」
「…………何があったのか知らないけど……私には関係ない」
水滴を滴らせながら見てくる。関係ない話だ。
私は持ってきていたタオルをハンジに無理矢理押し付ける。「風呂入りなよ」それだけ言って、私は裏の道まで歩き出した。
歩いていると、柱に背を預ける新兵がいた。ひざに肘を乗せて頭を完全に落ち込ませている。赤いそれが制服に染まったまま、太陽に照らされていた。
「……………死んだんだ」
顔をゆっくり上げられた。
その目はおぞましい程に憤怒の色をしていた。「……てめぇに何が判る」地響きのような声色で小さく言われる。
「…さぁ、私は何も判らない」
気付けば、胸ぐらを捕まれていた。
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シグ - ありがとうございます！大体恋愛ものが人気らしいので「これは大丈夫なのか…？」と思うのですが、、、とても嬉しいです！頑張ります！ (2018年3月20日 16時) (
レス) id: 97e2b18ddc (このIDを非表示/違反報告)
kaya - 私は結構シリアス好きなので、この作品好きです！リヴァイの相棒、っていう立ち位置も好きです。更新頑張って下さい。楽しみに待ってます！ (2018年3月19日 17時) (レス) id: 26b0885e3b (このIDを非表示/違反報告)
シグ - ありがとうございます!これからさらに亀スピード更新になると思いますが頑張ります。コメントありがとうございました! (2018年3月17日 16時) (レス) id: 7881ae9fa9 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - すごい面白いですね！続きが気になります！これからも更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2018年3月14日 14時) (レス) id: e1e57bb127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シグ | 作成日時：2018年3月8日 23時
