双つの黒1 ページ4
「ここ数年で最悪の日だよ」
「何で俺がこんな奴と……」
「あっれェ〜警察は無力化されたんじゃなかったの〜?」
「うるせーな上層部が無力化されたって俺達には関係ねェんだよ」
『この街を愛している……ねェ』
表にいた組合を倒し、かん/禁施設に入った2組+Aだったが。コンビ×2は喧嘩ばかりで一向に進まない。
「太宰、ペトリュスって知ってるか?手前が組織から消えた夜、俺はあれの89年ものを開けて祝った」
「それはおめでとう。私もあの日、中也の車に爆弾仕掛けたなぁ」
「ありゃ手前の仕業かっ!」
「あの最後の夜、てめぇが帰って行ったあと、俺は宇治銀時丼を2杯食べた」
「あの日屯所に帰ってから、俺は土方スペシャルを3杯食った」
「……そのあと、いちご牛乳の89年ものを開けて祝った」
「腐ってんじゃねーか」
『なんだろう、後者2名がとてつもなく低レベルに聞こえる』
階段を降りながら蹴りを入れ、足を踏み付ける合う銀時と土方。
『階段崩れるからやめんかいお前らァァァ!』
「ほら居たよ」
地下室。樹木に全身を絡められたQがそこに居た。
「木の根を切り落とさないと……中也、ナイフ貸して」
「あ?確かここに……」
「あ、念の為さっきスっておいたんだっけ」
「手前……」
太宰は木の根、ではなくQの首筋にナイフを当てる。
「止めないの?」
「この距離なら手前の方が早ぇ。それに、そのガキ見てると詛いで死んだ部下達の死体袋が目の前をちらつきやがる……やれよ」
「そう、じゃ、遠慮なく」
『太宰さん!?』
Aの静止も聞かず太宰はナイフを振り上げ____木の根を切り始めた。
「土方君、真剣持ってるなら手伝ってくれたまえ」
「チッ……」
『私も手伝う〜』
「甘ぇ奴だ。そういう偽善臭ぇところも反吐が出るぜ」
「Qが生きてマフィアに居る限り、マフィアは私を殺せなくなる。合理的判断だよ。
それに、大損害を受けたマフィアとは違って探偵社の損害は国木田君が恥ずかしい台詞を連呼しただけで済んだから」
『え、国木田さん……』
「社員に詛いが発動したのか、その後どうした」
「「勿論録画したけど?」」
太宰と銀時の声が重なる。
「A見るか?」
『……いや、気になるけど可哀想だからやめとく……』
「いやもう総一郎君辺りにバラまいてるからA1人見なかったところで変わらねーよ」
『やめたげて!?』
沖田に送ったなんてどう悪用されるやら。
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風寧 - 銀桜さん» ありがとうございます!双黒メインの回ですが誰かしら出したくて。銀魂にも「コンビ」は沢山あるので誰にしようか迷いました笑。これからもよろしくお願い致します! (2019年12月6日 22時) (レス) id: 541cd41ce9 (このIDを非表示/違反報告)
銀桜(プロフ) - 続編おめでとうございます! ここでまさかの土方さんが参戦ですか…!続きが楽しみです! (2019年12月6日 21時) (レス) id: 1194b2a018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風寧 | 作成日時:2019年12月6日 19時