【番外】三太さん篇1 ページ12
12月25日朝。
Aは昨日のサンタの格好のまま、探偵社への道を歩いていた。途中子供達に小さな飴やお菓子を配りながら。子供達はAの掌から無限に溢れてくるお菓子に目を輝かせ、手品だと叫ぶ。
「メリークリスマスじゃ、A」
『清明兄さん!久しぶりね』
「サンタか.......ならばわしも手品を見せてやろう」
凄腕陰陽師2人の技に、子供達のテンションが更に上がる。
「ほれ、Aも」
『わっ.......何コレ、髪飾り?』
それは確かに、清明の懐から出てきたもので。
「そんな格好をしていたってAもまだプレゼントを貰う側であろう」
『.......えへへ、ありがと兄さん』
因みに昨夜のことはAがあげる側のことしか述べられていなかったが、Aも銀時らからちゃんと貰った。
食い意地の張る銀時と神威と神楽による名門店のスイーツやら和菓子やら(今度一緒に行こうぜという誘い付き)だったり、絶妙にダサい服(送り主である桂には良いものに見えたらしい)だったり、どこにそんな金があったのか、高杉からは一目で上物とわかる着物やら帯びやら。
一方の真選組からのものでは、近藤が隊士らからだと言って質より量で勝負する駄菓子の詰め合わせは喜んで受け取ったものの、土方からのマヨネーズケーキには銀時らからの「お前にはそれしかないのか」的な視線が凄かったし、沖田からの「試して欲しい外道術集」は笑顔で受け取りすぐに火にかけた。
(1番まともで喜んだのは松陽からの本の贈り物)
探偵社は朝から大騒ぎだった。
太宰も珍しく朝から出社してきたかと思えば国木田に「私からのプレゼントだよ」と言って大量の書類を渡そうとし、ナオミは昨晩「プレゼントはわ・た・し」でも試したのか「兄様が欲しいですわ」とでも言ったのか上機嫌だった。
賢治は出社するまでのそこまで長くない距離を歩くあいだに両手いっぱいにプレゼントを貰ってきていたし、乱歩は年長者なのにプレゼントをねだる側でいつも通り。
敦と鏡花はみんなで過ごすクリスマスが初めてのことなのかおどおど。
と、そこに。
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風寧 - 銀桜さん» ありがとうございます!双黒メインの回ですが誰かしら出したくて。銀魂にも「コンビ」は沢山あるので誰にしようか迷いました笑。これからもよろしくお願い致します! (2019年12月6日 22時) (レス) id: 541cd41ce9 (このIDを非表示/違反報告)
銀桜(プロフ) - 続編おめでとうございます! ここでまさかの土方さんが参戦ですか…!続きが楽しみです! (2019年12月6日 21時) (レス) id: 1194b2a018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風寧 | 作成日時:2019年12月6日 19時