シルエット３

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「しげ。
ここな、パンケーキめっちゃ美味いねん。
今ならモンブランも。
あとな、プリンアラモードとか」


「神ちゃん、それ、全部おやつやん」


相変わらず、甘党で可愛ええなあ。


「俺、オムライスしよかな。
神ちゃんは？r


「俺はドリアにする。
デザートはちゃんと食後にするから！」


ドリア頬張るとも。

どんだけ可愛ええと思う？

　
チーズがよっぽど熱いんか、
はふはふしてさ。

デザートは、
和栗のモンブランタルトいうんを頼んでな。


可愛ええともが、
可愛ええタルト食べる図って、
可愛ええの相乗効果で、それはもうヤバかった。


「あー、幸せ。
美味しかった！
ごちそうさま！」


「ともはいっつも、
ほんま美味しそうに食べるよなあ」


俺はそれを見てんのが好きで・・・

そう。

二人で内緒で、
ピオーネを食べたあの日から。


「俺な、実は、こっち帰ってからも、
ピオーネ見つけたら、
買うてまうねんけど。
あん時食べたんには程遠いねん。
最高やったなあ」


「そんなら、あのピオーネ、また食べる？」


「え？」


「うち来たら、いっぱいあんで。
今旬やし、実家から送ってくるから」


「ええん、かな。
そんなん・・・」


ともの表情が曇った。


「なんで？
とも、ピオーネ食べたいやろ？」


「うん。
そやねんけど・・・」


「知ってるかもしれへんけどさ、
美桜ちゃんとは、ちゃんと別れたから」


「うん」


「やったら」


「あかんよ。
俺、今、望と付き合うてるんやもん」


「やけどさ、」


「ごめん。
この話、終わりにしよ。
俺ら、友達やろ？
友達らしい付き合おうや」


「友達って家来たりするやん」


「そやけど。
のんが嫌がるから。
なあ、しげ、大学院行くねやろ？」


ともに急に話題変えられてしもた。


「うん、まあな」


「凄いよなあ。
理系忙しいやろ？
なんの勉強してんの？」


「聞いてもつまらんと思うで。
惑星について」


「へえ。
惑星か」


一回生ん時の講義で習った、
触りの部分だけ、
ちょこっと話したら、

とも、目を輝かせて聞いてくれた。


「しげ、将来、めっちゃ偉い人になるんやろな！」


「それは分からへんけどな。
国の研究施設入りたいなあって。
国家公務員試験受けようと思ってる」

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