私の居場所【すとぷり】

5話 ページ6

恐らくみんな寝静まった頃だろうか。


なかなか寝付けない私は、1人リビングのソファに座っている。


砂糖をいれた甘いコーヒーを飲みつつ、Twitterを開き自分のツイートのリプ欄を見る。


可愛らしいアイコンの子たちがたくさんリプを送ってくれていた。


だが下の方のリプを見ると毎回のように見る子がぶりっ子、媚び売りなどといった内容のリプがあった。


私の中では普通に過ごしているつもりでも、リスナーである彼女たちからすればそう見えるのだろう。


大体空リプであっても、名前の1文字を抜いていたりとエゴサをしてもひっかからない。


たくさんのフォロワーからそれを見つけるなど到底不可能だ。


だから、メンバーも知らないだろう。


変に気を使わせて気まずくなるのは目に見えていることで、私自身も何も言わない。


『･･･どうしたもんかなぁ』


私はそう呟くと、ソファに倒れ目を閉じた。


活動者である以上、下手な発言はできない。
ただでさえリスナーさんが増えているのにメンバーの足を引っ張りたくない。


他の女の子配信者にも嫌われてるというリプやDM、脅し文句なんてもう慣れっ子だ。




私いていいのかな。





結局眠れないまま、日曜の朝を迎えた。

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