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46話 ページ48

「...そんなAを弱いってころちゃんは言える?」



手紙をくしゃり、と握り
自分の不甲斐なさが身に染みていく。



「僕は…」









明かりの漏れているリビングからは
静かに話し合うような声が聞こえる。



今はるぅとの枠のためいるのは
そのほかのメンバーだろう。



少し震える手を自分で言い聞かせるように
力をこめリビングのドアを開けた。



「A、」



そう言って名前を小さく呼んだのは
少し髪が乱れた莉犬だった。



「…とりあえずこっちきーや」



ジェルくんは莉犬の雰囲気を察してか、
自分の隣に座るよう笑いかける。



『…あのね、私みんなに「ごめん、A、ごめんね」…莉犬?』



「俺、ずっとAを見てたつもりだった。ずっとずっと元気がないのにも気付いてた、でも俺…」



莉犬の目には涙がたまっていき、
それを宥めるようさとみくんが背中をさする。



「…ッ夏のツアーが終わったら話そう、って思ってきっと無意識のうちに逃げてた…ごめん…」



『っそんなことない!』



ぼろぼろ、と涙を落とす莉犬に駆け寄り
強く握りしめている手を優しく包む。



『ちがう、ちがうの
私がみんなに話せばよかったの、でもみんなに迷惑がかかるのが怖かった。

私が逃げてただけだよ…』


莉犬は首を横にふり、
私の手を握った。


私の方を向いた莉犬の目は
優しく私の姿を捉えた。



「俺も、みんなもずっとAの味方だよ、

絶対絶対、裏切ったりしないから


だから大丈夫なんだよ」


そう言うと横のさとみくんも困ったように笑い、
ティッシュを莉犬に手渡す。



「莉犬くん、鼻水たれてんで」



「まだたれてねーよ!!」

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藤雪(プロフ) - あ、めっちゃ好きです。はい。すみません語彙力消え失せました。続き楽しみに待ってます。 (2020年7月29日 0時) (レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(2せい) - ううぅ・・・切ない。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: 0ed3f31115 (このIDを非表示/違反報告)
運子 - 気持ち悪い画像を想像したら。。。( ・_・)これからもがんばってください! (2019年8月11日 1時) (レス) id: 794c83e2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ろっと - 更新楽しみに待ってまーす 気持ち悪い画像が分からなくて自分のバかさが。。。。。。教えて (2019年1月12日 17時) (レス) id: 9921b601f6 (このIDを非表示/違反報告)
まーぬ - めっちゃ続き気になります(´;ω;`)待ってます!更新頑張ってください! (2018年12月16日 7時) (レス) id: 57db06edbf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シルア | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年9月2日 3時

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