23話 ページ24
「てかよくやるよね私たち」
「んね、もう俺慣れちゃったもん」
おじいちゃんとおばあちゃんのようにお茶を啜り、ころちゃんの配信を見る。
なーくんはパソコンでなにか作業をしている。
このリレー放送が終わったあとは名古屋、大阪のツアーがあり休む暇もあまりない。
これからの季節のイベント内容もすでに話は出ていて、すとぷりは大きくなる一方だ。
それが嬉しくて、反面怖い。
「A?」
『・・・あ、なにどした?』
莉犬が少し不安そうな顔をして覗き込んでくる。
「・・・俺もうそろそろ寝ようかな」
『そう?おやすみ!』
「、うん」
彼はおやすみ、言って苦笑いしたように見えた。
気がかりだがあまり気にかけても負担になるような気がして、私は静かに手を振った。
自分のスマホでころちゃんの配信を見ようとすると
「A、こっちおいで」
そうなーくんに呼ばれ隣に座った。
パソコンを見るとこれからのイベントの企画書が映し出されていた。
『わあ・・・』
「これ俺たちがやるんだよ、すごくない?」
『すごい!』
子供のようにはしゃぐ私を見て彼は微笑んだ。
『こんなに有名になっちゃったんだね』
「これからもっと大きくなるよ〜」
2人で笑い合いながらイベントの企画書を見ていく。
合唱動画やクリスマスのライブなど楽しみな企画がたくさんだった。
「・・・大丈夫だよ」
そう小さく呟くように彼は言うと、そろそろ寝ようかと言って椅子から立ちあがった。
私が何か言いかけようとするとなーくんは私の手を引いた。
「早く出ないと電気消しちゃうよー」
私となーくんは一緒にリビングを出るとそのまま自分の部屋の前へと手を引かれた。
「ちゃんと寝るんだよ」
『・・・うん。』
いい歳してなーくんに何気使わせてるんだ、と恥ずかしくなり私は部屋へ入りベッドに倒れ込んだ。
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藤雪(プロフ) - あ、めっちゃ好きです。はい。すみません語彙力消え失せました。続き楽しみに待ってます。 (2020年7月29日 0時) (レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(2せい) - ううぅ・・・切ない。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: 0ed3f31115 (このIDを非表示/違反報告)
運子 - 気持ち悪い画像を想像したら。。。( ・_・)これからもがんばってください! (2019年8月11日 1時) (レス) id: 794c83e2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ろっと - 更新楽しみに待ってまーす 気持ち悪い画像が分からなくて自分のバかさが。。。。。。教えて (2019年1月12日 17時) (レス) id: 9921b601f6 (このIDを非表示/違反報告)
まーぬ - めっちゃ続き気になります(´;ω;`)待ってます!更新頑張ってください! (2018年12月16日 7時) (レス) id: 57db06edbf (このIDを非表示/違反報告)
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