検索窓
今日:16 hit、昨日:43 hit、合計:38,928 hit

54 ページ4







しばらく経ったが意外と医務室生活は暇ではなかった


書類もあったし、何より色んな人と話した





ぶるーく様ときんとき様は、アリシアさんも来てくれた


初めはとても心配されたが、徐々にいつものような雰囲気で談話を楽しめた





何より変わったことはシャークん様


あれから部屋に篭もりっぱなしだったシャークん様は以前より外に出る事がとても増えたという




だから今もこうして医務室に話に来てくれている






思い込みかもしれないが、少しでも私がきっかけになってくれていたら嬉しい限りだ


初めてあった時よりもずっとずっと良い顔色で話す横顔を見つめてそう思う






sh「久しぶりに訓練行ったら結構動けなくなってたわ」



1からやり直しだな、と何故か少し嬉しそうに話すシャークん様






『そうなんですね、訓練とか幹部様もしてるんですね』




そう聞くとシャークん様は少し首を傾けて不思議そうに言った





sh「戦闘専門は俺とぶるーくだけ、ってそんな事も知らなかったのかよ」


まじかよ、とでも言うように驚いた表情で私を見つめるシャークん様





『…知りませんでした、』



目を逸らしながら虫の音ように小声で言うと呆れたように笑われる





sh「お前ほんとに興味ないんだな」





『…そんなことはないです』


sh「絶対嘘じゃん」






図星すぎるシャークん様の言葉に反抗する余地もない


しばらく笑っているシャークん様に少し弁解をした





『興味が無いとかじゃなくてですね…その、考えるのがめんどくさいというか』


sh「それって興味無いってことじゃね」





『ちっ、がうんですよ!その…なんというか』



徐々に萎んでいく私を見てまた笑い出すシャークん様





sh「ふは、別にいいけどな」



そう言って笑うシャークん様を見て別にいいんかい、と思わずツッコミたくなる口を塞ぐ





sh「あ、やべもうこんな時間」





その言葉を聞いて時計を見るどちょうど夕方の3時を過ぎたところだった


今日の分の書類まだ終わってねぇや、と焦る様子なしに言うシャークん様





sh「じゃあまたな」


手をひらひらと振りながら医務室から出ていった






私も書類しないと、と端に置いておいた書類を手に取る







シャークん様と沢山話せるようになって嬉しいのが本音だったりする






55→←53



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (177 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
683人がお気に入り
設定タグ:WT , 白尾 , 軍パロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆり | 作成日時:2023年4月29日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。