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みんなが息を飲んで私の顔を凝視しているのが分かる。
「ここまで、一緒に･･･。連れて来て、もらえて･･･。いつも、傍で支えて、もらって、私･･･。ちゃんと･･･お返し、しな、きゃ･･･っ」
「そんなことどうでもいいっショ！！」
「･･･だって！そのために、この翼が･･･あるんです、から･･･っ」
「くっ････姫っ。オーダーだ。山の手前まで俺たち総北全員を･･･全力で引け！行くぞ！」
「はい･････っ！！」
金城先輩･･･、ありがとうございます。
私は、この瞬間の為に、きっとここにいるんだと思います。
金城先輩が引き続けてくれて、私はみんなを引き続けて、みんなは全開で着いて行く。
私は、ルーラー。
みんなを支える、ルーラー。
金城先輩の声が聞こえる･･･箱学を捕らえたと、もう目が霞んで見えないけど、きっと目の前には箱学の新開さん、福富さん、東堂さん、真波くんがいるんだ。
もうすぐ並ぶ･･･きっと。
山の入り口まであと３キロだと誰かが言った。
あと３キロ、たった３キロ。
「「「並んだ！！」」」
１年生みんなが声を上げて、やっと箱学のみんなが横にいるのだと気づく。
車輪の音が何となく聞こえる気がするけど、聴力までも鈍っていることに気づくのが遅れた。
私の隣りで小さく『姫･･･』と聞こえてゆるゆると顔を上げる。
涙と限界を迎えている霞む視界でぼんやりと隣りを見上げると、東堂さんが眉を寄せて私を見ていた。
ヒューヒューと喉が鳴るけど、水分、いつとったっけ･･･？
「見えて･･･いるか･･･？」
「････？」
何となく聞こえる心配そうな東堂さんの声に小さく首を傾げると、目を見開いた東堂さんが私に手を伸ばした。
目の前でパチリと指を鳴らされたけれど、どうしてそんなことするんだろうと、首を傾げたままで東堂さんをぼんやりと見つめると、東堂さんは『総北･･･』と、声を出す。
「何故だ･･･。何故、ここまで姫を連れて来た！？もう目も碌に見えていないではないか！限界を超えている！」
「「っ！？」」
「････？」
どうして箱学のみんなは私の顔を見ているんだろう？
まだ、ゴールに着いていないのに、どうして誰も前を見ないの？
心配、しすぎだよ。
みんな、本当に優しいんだから･･･。
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瑠璃色の夢(プロフ) - 佐藤悠真さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾何度も評価出来ないことを初めて知りました（汗）応援ありがとうございます♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月25日 1時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - このお話大好きでいつも閲覧させてもらってます。でもそこに襲いかかってくるのが評価は一度しかできないという冷たい現実…(泣)いつも応援してます！更新頑張ってください！ (2020年4月25日 0時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - みー姉さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾好きの一言にたくさんの気持ちが篭っているのを感じてとても嬉しくなりました。その一言で十分です！今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月24日 1時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
みー姉 - 好きです。私もローディーで…とか最初から読んでます…とか、初コメですとか、色々言いたい事はあったはずなのですが、頭悪い感想しかなくなりました。好きです。 (2020年4月24日 0時) (レス) id: fdbf7ce13f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Lienさん» 嬉しいコメントありがとうございます♪何度も読み返してくださっていると聞いて心がポカポカになりました＾＾頑張って続けていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月2日 17時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年12月17日 2時
