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田所ｓｉｄｅ
巻島の腕の中で姫は眠るように意識を失った。
本当に眠っちまったと思って、最初は巻島と苦笑いしてたくらいだ。
だが、どうにも様子がおかしい事に気づいたのは、いうことを利かない体に鞭打ってホテルに戻ろうとした時だ。
巻島が姫を抱いたまま立ち上がろうとして、足に力が入らずふらついた。
俺が姫を抱くのを交代しようと抱き渡されて、姫の首がカクリと力無く横に向いた時、ザッと血の気が引いた。
さっきまで激しい運動をしていた人間がこんなに体温が低いわけがねぇ。
「おい･･･。おいっ！姫！？目ぇ開けろ！」
「田所っち･･･？姫がどうし･･･た･･･。っ！？」
そうか･･･そうだよな･･･。
巻島の体温は普通の人間の平均体温に比べれば大分低いんじゃなかったか？
巻島が姫の異常に気づけなかったのも無理はねぇ話か･･･。
俺たちは疲れ切った体を無理やり動かして力無く姫の体が揺れるのを支えながら救護テントに走った。
何だよ･･･、これはどんな悪夢なんだ･･･？
悪い夢ならとっとと覚めやがれってんだ･･･っ！！
「すぐにこいつを診てやってくれ！！」
「･･･？っ。早くその子をここに寝かせてください」
そう言われて指された簡易ベッドに姫を横たえると、すぐに処置が始まる。
改めて青白い生気が無い顔で寝かされている姫の小さい儚い体を見て、消えちまいそうだと思った。
姫･･･、おめぇはこんな小さい、細い体で、俺を引いてチームに戻してくれたのか。
「頼む･･･。目ぇ覚ませ･･･っ」
「･･･田所っち。俺は金城たちに知らせてくるっショ」
「･･･ああ。頼む」
巻島が出て行った後、すぐに俺もテントから出された。
ジャージを脱がせて検査するらしいから仕方がねぇ。
俺はテント前に置かれたベンチに座って目を閉じていたが、金城、手嶋、青八木が駆けつけてくるまで気づかず、長い時間考えこんでいたようだ。
「･･･鳴子たちはどうした？」
「既にホテルに戻らせていたからな。まだ知らせていない」
「･･･そうか」
俺はその一言しか返すことが出来なかった。
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瑠璃色の夢(プロフ) - 佐藤悠真さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾何度も評価出来ないことを初めて知りました（汗）応援ありがとうございます♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月25日 1時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - このお話大好きでいつも閲覧させてもらってます。でもそこに襲いかかってくるのが評価は一度しかできないという冷たい現実…(泣)いつも応援してます！更新頑張ってください！ (2020年4月25日 0時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - みー姉さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾好きの一言にたくさんの気持ちが篭っているのを感じてとても嬉しくなりました。その一言で十分です！今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月24日 1時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
みー姉 - 好きです。私もローディーで…とか最初から読んでます…とか、初コメですとか、色々言いたい事はあったはずなのですが、頭悪い感想しかなくなりました。好きです。 (2020年4月24日 0時) (レス) id: fdbf7ce13f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Lienさん» 嬉しいコメントありがとうございます♪何度も読み返してくださっていると聞いて心がポカポカになりました＾＾頑張って続けていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月2日 17時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年12月17日 2時
