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「･･･んぅっ」
「大丈夫ですか？荒北さん」
思わず声が出ると、反対側から真波くんが声を掛けながら荒北さんの腕を引いてバランスを取ってくれた。
「っるせぇ！支えんな！！」
「･･･っ」
ビクリと肩を揺らすと、荒北さんはこっちを向いて私に言ったのではないと言う。
真波くんはフワリと荒北さんから離れると、嬉しそうに笑った。
「いやあ。凄かったから、荒北さん」
「は、はいっ。凄かったです･･･っ」
「････たく」
未だに腕にしがみつく形でくっついてしまってる私に、荒北さんは仕方なさそうに視線を落とすだけだ。
「つーか。テメーらも･･･よく着いて来た。途中何回か後ろのこと忘れてたからなぁ」
「ふぇ･･･！？」
「真波ぃ。姫･･･。･････。いや、何でもねぇ。さあ、着いて来い！先頭まで運んでやんよ！」
そう言った荒北さんの表情は、疲れ切っていたけれど、とても清々しい。
カーブを曲がった先に見えたのは金城先輩と今泉くん、福富さんと新開さん、石垣さんと御堂筋くんの背中だった。
「荒北さん･･･。見えました･･･。先頭です･･･っ」
「へっ。･･･ちいと遅くなった。････不思議ちゃんとお姫様の２人ぃ！きっちり運んだぜぇ！！」
荒北さんが叫ぶと荒北さんは私の背中に手を置いて、金城先輩と今泉くんの方へ押し出してくれる。
私は金城先輩と今泉くんの隣りに並ぶと荒くなった息を整えながら微笑んだ。
金城先輩は私の肩に手を回してくれた。
「金城、先輩･･･。今泉、くん･･･。お待たせしました。合流、しました･･･っ」
「姫。よく頑張ったな」
「凄いじゃないか･･･。本当に！」
２人が嬉しそうに微笑んでくれて私もそれに答えていると、荒北さんが広島のお話をしていることに気づいた。
真波くんも荒北さん凄かったんですよと福富さんたちにお話をしている。
「あ･･･あの、荒北さん･･･っ。ありがとう、ございました。荒北さんがいてくれなかったら、私、今頃まだ、後ろの集団からも、飛び出せていませんでした･･･」
「････当たり前だろ。協調してんだから。けど、姫･･･。すまねぇがそれもここで終了だ。こっからは敵同士だぜ。あんま慣れんなよ。姫」
「は、はいっ」
私がお返事して金城先輩を見上げると、先輩はフッと笑って頷いてくれた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - 佐藤悠真さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾何度も評価出来ないことを初めて知りました（汗）応援ありがとうございます♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月25日 1時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - このお話大好きでいつも閲覧させてもらってます。でもそこに襲いかかってくるのが評価は一度しかできないという冷たい現実…(泣)いつも応援してます！更新頑張ってください！ (2020年4月25日 0時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - みー姉さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾好きの一言にたくさんの気持ちが篭っているのを感じてとても嬉しくなりました。その一言で十分です！今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月24日 1時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
みー姉 - 好きです。私もローディーで…とか最初から読んでます…とか、初コメですとか、色々言いたい事はあったはずなのですが、頭悪い感想しかなくなりました。好きです。 (2020年4月24日 0時) (レス) id: fdbf7ce13f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Lienさん» 嬉しいコメントありがとうございます♪何度も読み返してくださっていると聞いて心がポカポカになりました＾＾頑張って続けていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月2日 17時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年12月17日 2時
