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ふと私のすぐ後ろを走っていた真波くんが後方を振り返っていることに気づいた。
「あの･･･。真波くん･･･？」
「いや。･･･ちょっと気になる感じがして」
「え？」
「なんか･･･。荒れそうだな」
真剣な声で後ろを見つめ続ける真波くんに気づいて、小野田くんが空を見上げて焦りだしたけど、真波くんは違うと否定した。
そうこうしているうちに前で引いてくれていた泉田さんが田所先輩と交代して、今度は田所先輩が箱学と総北の列車を引いてくれる。
列の１番後ろまで下がった泉田さんに東堂さんは『ご苦労だったな』と声をかけたけれど、泉田さんの表情はあまり動かない。
思った以上に先頭に追いつかないことを気にしているみたい。
小野田くんが事故とかにあっているのではと慌てだしたけど････逆だ･･･。
何もないからこそ追いつかないんだ。
「今泉、くん。金城･･･先輩･･･」
「姫よ。心配するな。･･･だが、想定と違うのは事実だな。既に先頭争いが始まっている」
「東堂さん･･･？あの、先頭･･･争い、ですか･･･？」
「そうだ。ゴールを狙った優勝争いだよ」
ドクンと心臓が低く跳ねた気がして、私は押し黙ってしまったけれど、小野田くんは分からないといった表情で東堂さんに口を開いた。
「それは、あの。先に行っちゃうってことですか？！先頭だけで勝負して･･･チーム７人、僕ら･･･揃わないってことですか！！？」
「有り得るな。十分に」
小野田くんは目を見開いて固まってしまったけれど東堂さんは言葉を続ける。
「俺たちは勝負をしている。誰が１番早くゴールにジャージを届けるかという戦いに、もはや条件など関係ないのだよ」
東堂さんを斜め後ろから見つめると、東堂さんは真っ直ぐに前を向いたまま続けた。
「今日は３日目。１日目や２日目のように全員を残す必要はない。ロードレースが本来そうであるように、チャンスがあれば動く･･･」
「本来の、ロードレース･･･」
ぽつりと呟くと、東堂さんはそうだと頷いた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - 佐藤悠真さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾何度も評価出来ないことを初めて知りました（汗）応援ありがとうございます♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月25日 1時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - このお話大好きでいつも閲覧させてもらってます。でもそこに襲いかかってくるのが評価は一度しかできないという冷たい現実…(泣)いつも応援してます！更新頑張ってください！ (2020年4月25日 0時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - みー姉さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾好きの一言にたくさんの気持ちが篭っているのを感じてとても嬉しくなりました。その一言で十分です！今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月24日 1時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
みー姉 - 好きです。私もローディーで…とか最初から読んでます…とか、初コメですとか、色々言いたい事はあったはずなのですが、頭悪い感想しかなくなりました。好きです。 (2020年4月24日 0時) (レス) id: fdbf7ce13f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Lienさん» 嬉しいコメントありがとうございます♪何度も読み返してくださっていると聞いて心がポカポカになりました＾＾頑張って続けていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月2日 17時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年12月17日 2時
