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まだスンと鼻をすする音が聞こえて、私はまだ手嶋先輩の頭を抱きしめている。
後ろ頭をなでなでしていると、無言だった手嶋先輩がほんの少しだけ顔を上げて、上目遣いで真っ赤な顔で恨めしそうに私を見た。
「････何か、恥ずい･･･」
「ふふ。私、いつも手嶋先輩に慰めてもらってばかりですから･･･。お返しです」
ゴン････っ！
「････い゛っ！？」
「きゃ･･･っ！？」
突然大きな音がしたと思ったら手嶋先輩の頭がブレて、私のお胸に手嶋先輩が顔を埋めた。
驚いて天井を見上げると････、あれ･･･？
眉間に皺を寄せた青八木先輩が私たちを見下ろしていた。
「････差し入れ」
「ふぇ･･･？」
青八木先輩の言葉に横を向くと、コロリとオレンジジュースのペットボトルが転がっている。
それを確認した後、青八木先輩をもう一度見上げると、青八木先輩は今度は困ったように微笑んで私の下を指差した。
「･･･純太。窒息、するかも」
「え･･･？ぁ･･･っ。きゃあっ！？先輩っ。ごめんなさい･･･っ！」
「･･･あ･･･お、や・ぎぃ･･･？」
ゆらりと起き上がった手嶋先輩は後頭部を撫でながら青八木先輩と対峙すると、涙目の真っ赤なお顔で青八木先輩を睨みつける。
青八木先輩は私に手を差し出してくれて、その手を取ると、難なくふわりと引っ張り起こしてくれた。
「青八木ぃ･･･。むちゃくちゃ痛かったぞ･･･？」
「･･･ん。わざと、痛くした」
「んなっ！？」
「･･･純太」
「なんだよ･･･？」
「･･･満足？」
真剣な表情で手嶋先輩に問いかける青八木先輩は、いつもの優しい雰囲気は無くて、何だかとても怖く感じる。
満足かと聞かれた手嶋先輩は、体を硬直させたように動かなくなってしまった。
「･･･満足した？希望、押し付けて。姫の気持ち、無視して」
「････っ！････いや。そう、だよな。悪かった･･･」
寝る時間になったら俺たちの部屋に枕持っておいでと言ってくれた青八木先輩は、手嶋先輩と一緒に出て行ってしまう。
１人残された私は、ぽつりと呟くしか出来なかった。
「青八木先輩の怒ったところ･･･、初めて見ちゃった･･･」
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瑠璃色の夢(プロフ) - 佐藤悠真さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾何度も評価出来ないことを初めて知りました（汗）応援ありがとうございます♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月25日 1時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - このお話大好きでいつも閲覧させてもらってます。でもそこに襲いかかってくるのが評価は一度しかできないという冷たい現実…(泣)いつも応援してます！更新頑張ってください！ (2020年4月25日 0時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - みー姉さん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾好きの一言にたくさんの気持ちが篭っているのを感じてとても嬉しくなりました。その一言で十分です！今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月24日 1時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
みー姉 - 好きです。私もローディーで…とか最初から読んでます…とか、初コメですとか、色々言いたい事はあったはずなのですが、頭悪い感想しかなくなりました。好きです。 (2020年4月24日 0時) (レス) id: fdbf7ce13f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Lienさん» 嬉しいコメントありがとうございます♪何度も読み返してくださっていると聞いて心がポカポカになりました＾＾頑張って続けていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2020年4月2日 17時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年12月17日 2時
