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小野田くんのお母さんが帰るのを見送って、呆然と車が走り去った道路を見つめていた。
「台風みたいなおかんやな･･･」
「う、うん･･･。あ、明るいお母さんだね･･･」
鳴子くんとそう言っていると、小野田くんはあわあわしている。
頑張りなさい･･･か。
私のママがここにいたら、何て言ってくれたかな。
何となく、ほんの少しだけ心細くなってしまって目線を下げると、鳴子くんが私の手を取ってくれた。
「姫の今日の頑張りのおかげでワイらは明日、最高のスタートを切れるんやで」
「鳴子くん･･･」
「ワイもおっさんも小野田くんも、スカシも主将さんも巻島さんも、そして姫も、みんな一生懸命頑張って、明日に繋いだんや」
「うん･･･」
鳴子くんがいつもの元気な笑顔とは違う、穏やかな微笑みを私にくれる。
小さく頷くと、鳴子くんは私の両脇に手を入れて高い高い状態に持ち上げた。
「ワイの夢、姫もおらな叶えられん！頼んだで！一緒にきばろうや！！」
「っ。うんっ」
鳴子くんの身長でされた高い高いはそんなに高さは無かったはずなのに、まるでお空に届きそうなくらい高く感じた。
寂しくない･･･みんながいてくれて、明日もみんなで走って、明後日にはみんな一緒にゴールするんだ。
おろしてもらって、私は鳴子くんの両手を握って、心から笑顔で大きく頷いた。
ロビーで分かれてお部屋に戻ったけど、私のお部屋はインターハイの為に取ったホテルだから、私は１人部屋だ。
こんな時こそみんなで眠りたかったなと思う。
また眠れないかもしれないと思って窓の外を見ると、ベランダが広いことに気づいて出てみることにした。
夜になって少し気温が下がってはいるけど、風は生暖かくて何だか不安になってきてしまう。
ぼんやりと夜空を眺めていたけど、今日はお月様が明るくてお星様は少ししか見えなくて残念に思っていると、カラカラという音が聞えた。
「･･･姫？もう寝ないと明日に響くぞ？」
「手嶋先輩･･･？」
このベランダは他のお部屋とも続いていたらしい。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾メロメロ･･･なんて素敵なお言葉でしょう（嬉）そしていつも温かいお言葉とても励みになります。今後も頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月24日 19時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 姫ちゃんはどうなってしまうのか、次回が気になっちゃいます！荒北さんの誤解がとけて良かったです♪皆さん姫ちゃんにメロメロですね！更新頑張って下さい*^^* (2019年12月24日 12時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Mayuさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾大好きと言っていただけてとても励みになります♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月17日 2時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
Mayu(プロフ) - 第9期，お疲れ様でした！瑠璃さんの作品，大好きです！これからも頑張って下さい。応援してます！ (2019年12月16日 15時) (レス) id: bf6e64c20c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ふたばさん» ありがとうございます＾＾ゆっくり構想を練りたいと思います。いつも励みになっております(*^^*) (2019年12月16日 4時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年10月7日 6時
