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２キロ地点が近づいてきた。
陸橋を過ぎて先頭を走る車から運営スタッフの持つ旗が振られる。
いよいよ本スタートだ。
信じられないほど速度が上がって戸惑いながらも必死にペダルを回して着いていく。
すると鳴子くんと田所先輩が前に向かって集団を追い抜いていった。
金城先輩が斜め前から説明してくれて、各校のスプリンターの力比べが始まるらしい。
何人かが飛び出し先頭集団を作るとそのまま私たちのいる集団を切り離していった。
最初のポイントで１位をとれば精神的アドバンテージを得ることになるということで、各校トップスプリンターを送り込んでいるみたい。
「この３日間、姫には過酷なレースになる。最初のリザルトはあいつらだけの力で必ず獲る。姫は今日の後半の登りでオーダーを出すことになるからな。今は田所と鳴子を信じよう」
「は、はいっ。田所先輩･･･鳴子くん･･･。信じてます。頑張って･･･」
金城先輩と巻島先輩の間で私は他校の人たちと並ばなくていいように走らせてもらいながら、後ろを振り返ると、今泉くんと小野田くんがすぐ後ろで頷いてくれた。
小野田くんが、田所さんと鳴子くんはなかよく走ってますかねと聞くと、金城先輩は、無理だろうなと答えた。
ふたりで行かせたのはひとりを風よけにするためではなく競争してスピードを維持させるためだと言う。
ひとりひとりなら集団に入り込むのが精一杯だろう。
チームメイトでも絶対に前は走らせたくない。
スプリンターとはそういう生き物。
本気でそう思っているあいつらだからできるのだと金城先輩は言った。
スプリンターって、闘争心の塊なんだね･･･。
そういえば鳴子くんも田所先輩も、すごく負けず嫌いだなと思い出して、ふふっと笑ってしまった。
「ふふ。でしたら、田所先輩も鳴子くんも、きっとファーストリザルトを獲ってきてくれますよね」
「クッハ。ああ。競り合ったあの２人は誰にも止められないっショ」
金城先輩と巻島先輩の間から遅れないように回しながら、私たちは結果を待つことになった。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾メロメロ･･･なんて素敵なお言葉でしょう（嬉）そしていつも温かいお言葉とても励みになります。今後も頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月24日 19時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 姫ちゃんはどうなってしまうのか、次回が気になっちゃいます！荒北さんの誤解がとけて良かったです♪皆さん姫ちゃんにメロメロですね！更新頑張って下さい*^^* (2019年12月24日 12時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Mayuさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾大好きと言っていただけてとても励みになります♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月17日 2時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
Mayu(プロフ) - 第9期，お疲れ様でした！瑠璃さんの作品，大好きです！これからも頑張って下さい。応援してます！ (2019年12月16日 15時) (レス) id: bf6e64c20c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ふたばさん» ありがとうございます＾＾ゆっくり構想を練りたいと思います。いつも励みになっております(*^^*) (2019年12月16日 4時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年10月7日 6時
