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みんなと合流できて安心してしまった私の体は鳴子くんのはしゃいだ声を遠くに感じながら、傾いていくのが分かった。
ああ、せっかく追いついたのにな･･･。
そう思った瞬間、私の腰を引き寄せてくれる腕があった。
「････血だらけで、ボロボロじゃねぇか。勝手に倒れてんじゃねぇよ」
「ぇ･･･？あ、らきた、さん･･･？」
気が遠くなりかけた私の耳に、荒北さんの声がすぐ横で聞こえて顔を上げる。
すぐ上に荒北さんの顔があって、支えてくれているのが荒北さんの腕だと気づいた。
目を見開いた私を真っ直ぐに見下ろした荒北さんは、しっかりと私の目を見てくれている。
やっぱり荒北さんは、優しい･･･。
嫌いな私に手を差し伸べてくれるんだから。
「･･･たく。だからテメーは目が離せねぇんだよ。ばぁかちゃんが」
「あ･･･。ご、めんなさい･･･。あの･･･」
「･･･いや。俺が悪りぃ。････怪我、平気なんかよ？」
「っ。は、い･･･っ」
びっくりと嬉しさで、ペダルを回す足に力が入る。
なんだ･･･私、まだ頑張れるじゃない。
「私･･･。荒北さんに、嫌われたのかと･･･思って･･･」
「っ。･･･んなわけねぇだろ。あー･･･。なんだ･･･」
何か言いたそうに目を逸らした荒北さんに新開さんが声をかける。
新開さんはニヤニヤしながらパワーバーを咥えて笑った。
「靖友。良かったな。姫さんのおかげで機嫌もなおったみたいだ」
「うっせーよ新開！うっぜ！！」
「うん？うざくはないな」
「ああ！？東堂の口調で言うなっつーの！！･･･あー･･。また、連絡してこい。相手くれーしてやんよ」
「ふふ。はい･･･っ」
荒北さんと新開さんのやり取りに、ふふっと笑うと荒北さんは私を見下ろしたて、口元に笑みを乗せて田所先輩に私を任せて列に戻っていった。
私の足に力が入ったことに気づいた田所先輩はニヤリとした顔で私を支えてくれている。
「インターハイのレース中だってぇのに楽しそうな顔になったじゃねぇか！ははははっ」
「は、はいっ。ま、まだ１日目ですし、最終日まで頑張れたら･･･嬉しいです･･･っ」
「ふっ。その調子だ」
金城先輩は嬉しそうに目を細めて前を見据えた。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 嬉しい感想ありがとうございます＾＾メロメロ･･･なんて素敵なお言葉でしょう（嬉）そしていつも温かいお言葉とても励みになります。今後も頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月24日 19時) (
レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 姫ちゃんはどうなってしまうのか、次回が気になっちゃいます！荒北さんの誤解がとけて良かったです♪皆さん姫ちゃんにメロメロですね！更新頑張って下さい*^^* (2019年12月24日 12時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Mayuさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾大好きと言っていただけてとても励みになります♪今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年12月17日 2時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
Mayu(プロフ) - 第9期，お疲れ様でした！瑠璃さんの作品，大好きです！これからも頑張って下さい。応援してます！ (2019年12月16日 15時) (レス) id: bf6e64c20c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ふたばさん» ありがとうございます＾＾ゆっくり構想を練りたいと思います。いつも励みになっております(*^^*) (2019年12月16日 4時) (レス) id: d25e595259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年10月7日 6時
