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あんな場面を東堂さんのご実家であるこの旅館で盗撮されるなんて思ってもみなかった。
記者さんに話した『慰めてもらった』というのは事実だけど、この記者さんにはそんなことはきっとどうでもいいんだと思う。
だって、一見穏やかそうな笑顔は目の奥は笑ってはいない。
この人は本当にスポーツ記者なのかと疑問に思うほど『王者箱根学園の自転車競技部』には興味が薄そう。
どちらかと言えば事件などのスクープを追っている芸能週刊誌の記者のようだ。
きっと私や荒北さんが何を言っても、真実ではない記事にされてしまうかもしれない。
「･･･スポーツの取材記者の横山さん、でしたか？何故こんな朝早くに宿泊客でもない貴方がここに？」
「ふ、福富さん･･･。金城、先輩」
振り向くと、福富さんと金城先輩が立っていた。
金城先輩は戸惑ったように私たち３人を見ていたけれど、福富さんは横山さんがどんな人なのか分かっているような雰囲気で眉間に皺を寄せている。
私は咄嗟にこの記者さんから離れた方がいいと判断して金城先輩と福富さんの後ろに隠れた。
後ろから金城先輩のシャツをきゅっと握ると、金城先輩は少しだけこちらに耳を傾けてくれたのでこっそりと小声で話す。
「先輩･･･。私が荒北さんに慰めてもらっていた時に隠し撮りされていたみたいです･･･。荒北さんの過去の･･･ことも、知っておられるみたいで、いろいろ･･･あの･･･」
「盗撮に荒北の過去か。問題ない。心配するな」
答えたのは福富さんだった。
荒北さんは横山さんから視線を睨みつけたまま福富さんに声をかける。
「福ちゃん。すまねぇ。面倒くせぇことになっちまってる。つっても後ろめたいことはなーんもねえけどなぁ」
「ああ。そこの雑誌記者がうちの部員の家に不法侵入した挙句に盗撮と聞いた。横山さん。俺は前々から貴方のやり方には納得出来ていなかったのですが、流石に今回はやり過ぎましたね。明らかな犯罪行為です」
福富さんの言葉に横山さんは貼り付けたような笑顔を消して、ニヤリと笑った。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも嬉しいコメントをありがとうございます＾＾素敵なお言葉をたくさん頂けてモチベーションを保てています。本当に感謝感激です。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月18日 1時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - これを見ると疲れが癒されます。姫ちゃん可愛すぎです! (2019年8月18日 1時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - 美月さん» 嬉しい感想ありがとうございます♪応援と温かいお言葉、とても励みになります＾＾今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年5月3日 10時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - はじめまして!第１期から見させてもらいました!もの凄く面白いです!過保護な自転車部員は見てて凄く楽しいです!この作品大大好きです！応援してます!! (2019年5月3日 9時) (レス) id: 001893ea4c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - かあさん» 嬉しいコメントありがとうございます＾＾確かにベタですよね。ですがなかなか私好みの方向に行ってくれない終わり方の小説が多くて執筆し始めてしまいました（汗）自己満足な小説になってしまっていますが今後とも頑張りますのでお付き合いくださると嬉しいです＾＾ (2019年4月21日 7時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2019年1月25日 0時
