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ぴったりとくっ付いている体は、さっきと違って全然嫌だと思わなくて、手嶋先輩から直接響くように耳に届く声は、酷く怒っているのに安心する。
「お前ら。限度ってものを知らないのか？」
「手嶋。いや、俺らは別に何もしてねぇ」
「そ、そうだぜ。俺らはただクリスさんと仲良くなろうとしてただけだ。お前にどうこう言われる筋合いねぇよ」
「･･･へぇ？ああ、そういえば、相野。お前は来週テニスの県大会の予選があったっけ？」
「は？あ、ああ･･･」
「それから、波多。お前はバスケの県大会予選に通って県大会が来月末に控えていたな？」
「な、なんだよ。急に。そうだよ。別にお前ら自転車競技部だけが特別に凄ぇわけじゃねぇんだからな！」
手嶋先輩は何が言いたいんだろう･･･？
そう思っていると、手嶋先輩は青八木先輩の方を見たのか私の体も少し傾く。
「青八木。さっき突き飛ばされていたが大丈夫か？怪我はしてないか？」
「･･･少しだけだ。これ」
え･･･っ？
青八木先輩、怪我しちゃってるの･･･？
う、嘘っっ！？
溢れていた涙がまたポタリと落ちて、今度は手嶋先輩のジャージを濡らしてしまう。
スンと鼻を啜って声が出るのを我慢していると体が震えてしまって、手嶋先輩のジャージをきゅっと握って耐えていると、押さえ込まれていた頭を優しく撫でられた。
「お前らの言い分はちゃんと聞いたぞ？そんで、うちの自転車部の部員は、１年部員を守ろうとした結果、一方的に怪我を負わされた。このことが公になれば運動部は大会への出場停止は免れない。そうだよな？」
「････っ！」
「お前らテニス部と、バスケ部は加害者側。俺たち自転車競技部は被害者側。これでどんな処分が降るのか見物だな･･･。俺の言ってる意味が分かるか？」
「･･･あ、血が出てる」
「「っっ！！」」
青八木先輩の血が出てるという言葉に血の気が引く思いだ･･･。
早く手当てしないと、先輩だってロードレース前の大切な体なのに･･･っ！
「･･･今だったら、今後姫に近づかない事、そして謝罪のひとつで無かったことにも出来るけど？示談っていうんだっけか」
「･･･分かったよ。約束する」
「悪かったよ･･･」
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にわなずな(プロフ) - 5ページ東堂が藤堂になってますね (2019年12月28日 23時) (
レス) id: d640b39bc8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» いつも嬉しいお言葉をありがとうございます＾＾励みになります。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月13日 21時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 姫ちゃんの頑張る姿に感動をおぼえました！ストーリーも面白かったです♪ (2019年8月13日 19時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - Tukineさん» 嬉しい感想をありがとうございます＾＾とても励みになります。今後も頑張っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*) (2019年8月12日 14時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
Tukine(プロフ) - 姫が可愛いです。妹にしたい。皆の構いたくなる気持ちがわかります。 (2019年8月12日 0時) (レス) id: cec2b3b425 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年11月5日 0時
