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立ち止まった今泉くんは私に背中を向けたまま無言で立っているけど、私はまた何か今泉くんの機嫌を損ねることをしてしまっているの？
「昨日は･･･」
「･･･っ」
突然の昨日という言葉に体が強張って思わず手を引っ込めそうになって、今泉くんは私が逃げようとしたと思ったのか振り向いて手を引かれた。
今泉くんの腕の中に捕らわれる形になって、硬い腹筋部分に私の顔が当たって、改めて大きい人だと思う。
今泉くん自身、驚いているみたい。
これじゃあ、まるで抱きしめられているみたいだ。
「･･･っ。悪い。話を聞いてほしい」
「････え？」
顔を上げそうになったところで、今泉くんに後頭部を押さえられて止められる。
「･･･昨日は、悪かった」
「っ」
ビクリと震えた体が昨日の恐怖を思い出す。
今泉くんは昨日よりも声は落ち着いていて、少しだけ声が柔らかい。
「勝手に決め付けてた。酷い言葉を吐いて、一方的にぶつけて、あんたが言おうとした言葉さえ遮ってしまった」
「あ･･･」
震える体は、まだ今泉くんに包まれていて、多分この震えは伝わってしまっているんだと思う。
「先輩たちに聞いた。女１人でこの学校に入学した理由も、あんたが初心者で、入部してから真剣に自転車と向き合ってきたのも、みんなと走りたいと、こんな小さな体で頑張っているのも」
「今、泉く･･･ん･･･？」
聞いたって、どういうことだろう･･･？
誰かに、昨日の場面を見られていたの･･･？
「俺は、今まで真剣に自転車に乗ってきて、いろんなレースにも出てきて、走りにも自信があった。けど、前回のレースで、ちょっと色々あって、追い詰められてたとこに、男の中で女１人でいるあんたを見て、ふざけんなって思っちまった」
「････そ、うですよね。私、弱くて、あの、ダメダメで、迷惑かけてばかりで･･･」
「･･･そうじゃないっ」
「っ！？」
大きな声に驚いて萎縮すると、今泉くんはハッとしたように『悪い』と謝ってくれる。
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» コメントありがとうございます＾＾不快だなんてとんでもないですよ。こうして読んでくださる方がいるんだと再認識出来て、とても励みになります(*^^*)ありがとうございます♪ (2019年8月13日 19時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 此方こそ、よろしくです。コメントは数回しかしたことがないので不快な気分にさせてしまうかもしれないのですが(._.) (2019年8月13日 16時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 1期に続いて２期も感想頂けるなんて感激です＾＾狂喜乱舞という表現にとてもテンションが上がっております。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年8月13日 4時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 心が...狂喜乱舞しました。もう、本当に...最っ高です！ (2019年8月13日 3時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - YAMASAさん» 感想ありがとうございます＾＾舞台版も面白いですよね。応援ありがとうございます♪頑張りますね！ (2018年11月4日 5時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年10月29日 21時
