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金城side
１年生ウェルカムレースの勝敗は今泉が制した。
僅差で鳴子が２位。
驚いたのは完走を出来ると思わなかった姫が３位という結果を叩き出したことだ。
確かに走り出しの平坦では姫なりにいいペースだった。
途中で青八木に『登りまで引け』と、オーダーを出した時、不思議なことが起こった。
姫の背中に半透明の姫を包み込むほどに大きな翼が生えたように見えたのだ。
その翼は大きく羽ばたき、青八木の背を押すように追い風を呼び込んだ。
あれは見間違いだったのか？
俺たちは寒崎さんの車で先に進み、小野田が今泉と競って山岳ラインを制したことを確認し、力尽きた小野田を回収した。
すると手嶋が姫と青八木を引いて登ってきたが、普段の手嶋とは明らかに違う速さで驚いた。
そしてその後ろにピタリと着いている姫の姿にも･･･。
まさかあのスピードで無茶をさせて登ってきたのか？
そう思い、下りで補給しているところへ声をかけたのだが、手嶋は本当に嬉しそうに笑い、後で話すと言っていた。
ウェルカムレース後、学校に戻って解散した。
手嶋に残れと伝えて部室に入った俺は、ベンチに座り手嶋と向き合った。
「今日は姫を任せてすまなかったな」
「いいえ。俺たちもいい経験になりました」
「そうか。それで、今日の登りでのことなんだが･･･。何が起こった？」
「そうですね。どこから話せばいいやらって感じですが」
そう言った手嶋の顔は嬉しそうで、口元が緩んでいた。
「金城さん。平坦では見ていませんでしたか？あの時、確かに青八木が姫を引いて走っていました」
「ああ。俺が出したオーダーだ。しっかりと見ていた」
「翼、見えましたよねっ！？」
「･･･ああ」
あの翼は俺の勘違いではなかったらしい。
「あの時、青八木は引いてた。でも本当は引かれてたんです」
「引かれてた･･･。どういうことだ？」
「姫は、本当に癒しの姫君だったってことです。姫のなんらかの力で、前を引いていた青八木の背中に追い風を呼び込んで背中を押し続けてたんですよ」
「そんな、まさか」
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瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» コメントありがとうございます＾＾不快だなんてとんでもないですよ。こうして読んでくださる方がいるんだと再認識出来て、とても励みになります(*^^*)ありがとうございます♪ (2019年8月13日 19時) (
レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 此方こそ、よろしくです。コメントは数回しかしたことがないので不快な気分にさせてしまうかもしれないのですが(._.) (2019年8月13日 16時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - ダリアさん» 1期に続いて２期も感想頂けるなんて感激です＾＾狂喜乱舞という表現にとてもテンションが上がっております。今後も頑張りますのでよろしくお願いいたします＾＾ (2019年8月13日 4時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
ダリア - 心が...狂喜乱舞しました。もう、本当に...最っ高です！ (2019年8月13日 3時) (レス) id: 7c4b8b3529 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色の夢(プロフ) - YAMASAさん» 感想ありがとうございます＾＾舞台版も面白いですよね。応援ありがとうございます♪頑張りますね！ (2018年11月4日 5時) (レス) id: 86b4dd6b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃色の夢 | 作成日時：2018年10月29日 21時
