検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:8,241 hit

第1夜ー誤ー ページ6

ーーー






…目が、覚める。




窓の外は明るい。




私は柔らかい布団の中に寝ていた。昨日の事を思い出そうとする。



…少し、もやがかかる。




スマホを手探りで探そうとしていると、紙片が指先に当たって、それを手に取った。



【おはよう。体調は平気?昨日はすごく疲れてたんだよね、ごめんね】



と、綺麗な字で手紙が書いてあった。




……赤司くん……



お礼を言おうと思い、布団から出る。






……今日は、セミが静かだな。



そんなことを思いながら、部屋のドアを開けて、廊下に出る。



……今は、8時。みんな起きてるかな。



『みんな……起きてる……?』



部屋のドアをノックする。返事がない。



首をかしげていると、後ろから




「皆さんは居ませんよぉ。」



と、声をかけられた。



『あ……新崎、さん。昨日はご迷惑をお掛けしました。』



そうお詫びすると、新崎さんはいえいえ、と笑い私に近づいて小声で聞いてきた。




「あのぉ、大越では言えないんですけどねぇ。貴女の御仲間の金髪の男の子。あの子が朝から居なくなってたらしいんですわぁ。」



『……えっ?、』




「うちも警察に連絡したんですけどねぇ……変なんですよぉ……」



新崎さんが何かを言おうとしたその時、旅館の玄関がすごい勢いで開いた。



「新崎さん!!!今すぐ医者と警察を!!!!!!早く!!!!」



『あ、赤司くん……!?』



赤司くんが汗だくで帰ってきた。ジャージには血がついている。


「A……、よかった、無事だったんだね。」



赤司くんは優しく笑って、私の頭を撫でる。



「いいかい?……しばらくの間、この旅館から出ないで欲しい。黄瀬は見つかった。けど、君には見せられない。……今から新崎さんとその場所に行く。キセキの皆が戻ってくるだろうから、彼らを落ち着かせてくれないか。」



『……あ、……うん、分かった……』



新崎さんが慌てて赤司くんについていく。



そして、入れ替わるように、赤司くんを抜いたキセキの皆が帰ってきた。







……皆、泣いて、怒って、絶望して……、そんな顔をしていた。

第1夜ー陸ー→←第1夜ー死ー



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
設定タグ:ホラー , 黒子のバスケ , 赤司征十郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

KAME(プロフ) - ききき、黄瀬・・・?ゾクッとする怖さが素敵な小説ですね・・・!これからも応援してます! (2019年4月2日 1時) (レス) id: fdbbe5c8da (このIDを非表示/違反報告)
ららら - めっちゃ怖いです…けど、面白いです!応援してます! (2019年4月1日 22時) (レス) id: f00fc4fb29 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しろた | 作成日時:2019年2月12日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。