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「こんなところで奇遇だなぁ、A、滝夜叉丸！」
「な、七松小平太先輩…！」
木の上から2本目の苦無を構えている七松先輩がいる
俺が平に手を出すと思ったのか
警戒していらっしゃる
『七松先輩、最初から何もするつもりはありませんのでその苦無はしまってください』
「ん？俺の後輩が随分と世話になったようだが！」
やはり勘違いしている
先に鬱陶しいことをしてきたのは平の方だ
『こいつが一方的に俺に着いて回っているだけです。邪魔だったので少し注意したまでですよ』
「わはは、そうだったか！しかし後輩相手にその態度は感心しないな！」
『なるほど、お灸を据えにきた訳ですか。直すつもりはありませんよ。これが俺の通常運転です』
「むう、お前はなんと冷たいやつだ。後輩が健気に慕ってくれているというのに」
ん？聞き間違いだろうか？
『………慕って…？』
「わああああああ！！」
耐えられなくなった平が飛び出してきた
顔を赤くしたり青くしたりしている
忙しいやつだな
「なんだ滝夜叉丸！Aには言わなくちゃわからないようだぞ！勘違いされたままでいいのか！？」
「もうやめてくださいぃぃぃ！！」
『…何か俺の思い違いがあるようですね？』
「そのようだな！」
場所を移動しましょうと提案する
七松先輩は不満そうな顔をしたが
泥だらけの平が可哀想だと適当に言うと納得された
平を抱えて「いけいけどんどーん！」と走っていかれた
俺はさっき見つけた薬草を少し摘んでから忍術学園へと戻る
「遅かったな！」
『すみません、これを摘んでいました』
「む、またか！Aは本当に薬草が好きだなあ！」
『まあ、そうですね』
「私が裏山へ行くと必ずAも薬草を摘んでいる！」
『よく会いますよね。毎日行っているわけではないのに』
「わはは！そうだな！」
七松先輩とは本当によく遭遇する
裏山でも裏裏山でも
俺が行き先を変えても遠くからあの大声が聞こえてくるのだ
会うたびに擦り傷を拵えているので手持ちの薬草で処置することもしばしば
もちろん七松先輩は保健室の常連なので学園でもよく会う
伊作先輩はその度におかんむりだ
『ところで平はどこへ？』
「風呂に入れてきたぞ！」
『あぁ…』
雑に放り込まれた姿が容易に想像できます
〜ﾌﾟﾁ設定〜
鍛錬組の潮江、七松、中在家はよく保健室へ来るので、他の先輩よりかは話す方
もちろん伊作がいるため食満もよく来る
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朋香(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます！更新がんばりましょう！この界隈が盛り上がりますように！☺️ (9月10日 19時) (
レス) id: 3e80e4ecfe (このIDを非表示/違反報告)
空 - 面白いです。お互い更新頑張りましょう (9月9日 13時) (レス) id: ffd33a398f (このIDを非表示/違反報告)
朋香(プロフ) - モブさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです☺️今後も長編の予定なので気を長くして待っていただけると幸いです😌 (9月8日 9時) (レス) id: ec537b3781 (このIDを非表示/違反報告)
モブ(プロフ) - 楽しく読ませていただいております。今後も無理せずに頑張ってください、楽しみにしています。 (9月8日 7時) (レス) @page41 id: fca6a78eec (このIDを非表示/違反報告)
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