�� ページ27
急いでこぼれる涙を拭い止めてこいつらから離れる
ぎゅうぎゅうと腕を掴まれるが
いやもういいって
もう大丈夫だから離せ？
『姉さんは？』
「牡丹先生は土井先生が引き留めてる」
「またヒステリーになったけど」
「玖羅々先輩を呼んできて、なんとか止めて下さった」
『…迷惑かけたな』
玖羅々姉さんは牡丹姉さんが俺を退学させたがってる事を知っていたんだろう
だから俺に文を送ったんだ
本当なら俺に知らせず反応を面白がるはず
しかし俺は何も防げなかったわけだが
はぁとため息が漏れる
「Aやめないよね？」
久々知が俺の腕を掴んでそう問うた
しっかりその腫らした目を合わせて
『…やめない』
やめるわけがない
俺がそう答えると5人とも安心した様に笑みをこぼした
「よし、じゃあ忍術学園に戻ろう。みんな先に帰っている」
「先輩方も心配していたよ」
「伊作先輩とか大泣きだったからちゃんと慰めなきゃだよ」
『お前らも目パンパンだぞ、泣いたんだろ』
「は？泣いてないし」
『どの顔が言ってんだ』
「Aも泣いてたくせに！」
『はぁ？俺が泣くわけないだろが』
「ちょっと目赤くなってるぞ」
『黙っとけ竹谷』
5人に腕を引かれ背を押され
俺は忍術学園に戻ってきた
戻ってくると牡丹姉さんがガチガチに縛られ横たえられていた
眠らされている様だ
そしてなぜか雪乃姉さんもいた
『姉さん…？』
「Aくん〜お久しぶりです〜！」
『雪乃姉さん、どうしてここに？』
「玖羅々から事前に連絡があったんですよ〜牡丹姉さんが忍術学園へ来るって〜心配で来たらやっぱり〜！来てよかったですね〜」
「雪乃姉さんの眠り針でやっと大人しくなったの。土井先生、ご迷惑をかけてしまいすみません」
「いや、それは良いんだが、君たちやけに冷静だな？」
「いつものことですから〜」
姉さんたちは顔を合わせて苦笑いを浮かべる
そう、牡丹姉さんのヒステリーはいつも通りだ
俺か姉さんたちが慰めたらおさまる
しかし問題は俺を退学させたがっている事
『俺、退学したくありません』
「わかってますよ〜母さんたちもAくんが立派な忍になることを望んでいます〜」
「ただ、牡丹姉さんもAを心配しているだけなのよ。許してやって」
〜ﾌﾟﾁ裏話〜
牡丹がヒステリーになるのは毎度のことなので事前に雪乃にも連絡をしていた玖羅々
しごでき
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朋香(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます！更新がんばりましょう！この界隈が盛り上がりますように！☺️ (9月10日 19時) (
レス) id: 3e80e4ecfe (このIDを非表示/違反報告)
空 - 面白いです。お互い更新頑張りましょう (9月9日 13時) (レス) id: ffd33a398f (このIDを非表示/違反報告)
朋香(プロフ) - モブさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです☺️今後も長編の予定なので気を長くして待っていただけると幸いです😌 (9月8日 9時) (レス) id: ec537b3781 (このIDを非表示/違反報告)
モブ(プロフ) - 楽しく読ませていただいております。今後も無理せずに頑張ってください、楽しみにしています。 (9月8日 7時) (レス) @page41 id: fca6a78eec (このIDを非表示/違反報告)
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