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少し休憩をして険しい坂道を登って行くと
裏裏山の通過地点に到着した
木下先生が他の生徒と話してお待ちだった
「おやまぁ、滝夜叉丸じゃないか」
「ムッ？喜八郎とA先輩！なんですかそのお姿は」
「ずぶ濡れじゃないか。まさか川に落ちたの？」
『落ちたのはこいつで俺は掬った方』
ずぶ濡れのドブネズミみたいになった綾部の頭を鷲掴む
「踏子ちゃんのおかげで助かりましたー」
『俺のおかげな！』
「何はともあれ無事でよかったじゃないか」
木下先生がスタンプと次の地図をくださる
裏裏裏山は少し遠いな
「A、俺たちと一緒に行こうよ」
『いいけど、自分たちの面倒は自分で見ろよ』
「わかってるって」
尾浜たちと行動を共にすることになった
互いに持ち物を見せ合っていると尾浜は大量のおやつを取り出した
こんなにいらんだろうが
「喜八郎くんだっけ？お腹すいてる？おやつあげよう」
「わーい、いただきまーす」
お腹すいてたんか
そういえば日もだんだと傾いてきているような気がする
こんなに長丁場になるとは思わなかったな
「Aもあげるよ。何が好き？」
『腹持ちのするやつ』
「なにそれ面白くなーい。好きな食べ物とかあるの？俺は甘味〜！」
『流石に食の好みはある。俺は山菜が好きなんだよ』
「なんかそこまでいくとAの葉っぱ好きも異常だね」
『葉っぱ好きっていうな。物好きみたいだろうが』
「物好きでしょ。薬草好きなんだから」
得意分野なんだって
お前だって異常な甘味好きだろうが
何が違うんだよ甘味と薬草で
「先輩方、この崖を登らないと通過地点に行けないようです」
地図を二人して覗き込んで歩いていた平と綾部が急に立ち止まってそう言った
見上げるとかなり高い崖が聳え立っている
「忍び熊手で登れそう？」
『こんなけ高いとなると難しいかもしれないな。ちょっと投げてみるか』
三本鉤が付いている方をブンブンと振り回して崖上へと放り投げるが、中腹ほどにしか届かない
『ふむ、先に崖上まで登って、縄を下ろすからお前たち待ってろ』
「わかった」
崖の中腹へと鉤を引っ掛け
苦無を足場にしながら落ちないように登って行く
とんだ山登りだな
〜ﾌﾟﾁ設定〜
好きな食べ物:山菜
苦手な食べ物:海鮮類
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朋香(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます！更新がんばりましょう！この界隈が盛り上がりますように！☺️ (9月10日 19時) (
レス) id: 3e80e4ecfe (このIDを非表示/違反報告)
空 - 面白いです。お互い更新頑張りましょう (9月9日 13時) (レス) id: ffd33a398f (このIDを非表示/違反報告)
朋香(プロフ) - モブさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです☺️今後も長編の予定なので気を長くして待っていただけると幸いです😌 (9月8日 9時) (レス) id: ec537b3781 (このIDを非表示/違反報告)
モブ(プロフ) - 楽しく読ませていただいております。今後も無理せずに頑張ってください、楽しみにしています。 (9月8日 7時) (レス) @page41 id: fca6a78eec (このIDを非表示/違反報告)
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