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裏山の通過地点には土井先生が立っていた
「おや、君たちもそっちから来たのかい」
『君たちも？』
「ああ、ついさっき尾浜くんと滝夜叉丸くんが通過して行ったところだ」
はいスタンプと地図、と俺たちが持っている1枚目の地図にスタンプを押し、新しい目的地の地図を渡される
にしても尾浜はあの癖強ナルシスト平とペアを組んだのか
まあアイツは誰とでも上手くやるタイプだからな…
「危険な道を選んでくるペアはあまりいないと思ってたんだけどな」
『みんな自信家なのでしょう。急がば回れと言うのに』
「通ってきた君が言うんだね」
『俺は山道は慣れてますので。綾部が行くと言うからこっちを選んできただけです』
「じゃあ先輩、次もこっちの最短の道で行きましょう」
俺が土井先生と話している間に地図を見ていた綾部が険しい道を指差す
「裏山と違って裏裏山、裏裏裏山はもっと危険だから気をつけるんだぞ？」
「はーい」
『ありがとうございます』
手を振って見送る土井先生を背に裏裏山への道を進む
綾部に渡された裏裏山の地図を見ていると川や崖なんかも多いみたいだ
『お前泳げる？川あるけど』
「んー少しなら」
『俺もそんなに得意じゃないんだよな』
「へー先輩にも苦手なことがあるんですね」
『当たり前だろ。俺の得意分野は薬草だ。毒草の手入れしてる方が性に合ってる』
「随分物騒ですね」
『お前も相当だろうが穴掘り小僧め』
意外とこの呑気な綾部相手でも会話は途切れることはなく退屈することはなかった
内容は口喧嘩みたいなものだが
「先輩、川ですよ」
『意外と浅いな。歩いて渡ろう』
「はい」
俺が前を行き綾部がその後ろをついてくる
浅いといっても俺の腹くらいはある
すっこけたら溺れるな
そう思っていると後ろからぼちゃんと音がした
綾部が何か落としたかと思い振り返るとその綾部が見当たらなかった
『おい！？』
すぐ先に踏鋤が見えたので咄嗟に掴むと綾部も付いていた
「ぷはっ！すみません、足を滑らせました」
『踏鋤があってよかったな』
「やっぱり持ってきて正解でしたね」
『全く調子のいい奴め。気をつけるんだぞ』
また溺れられても困るので綾部の腕を握って川を渡りきる
俺の濡れてない頭巾で大人しく頭を拭かれている綾部は犬みたいだ
〜ﾌﾟﾁ裏話〜
教育実習生土井半助は絶対最初は生徒たちを君づけで呼んでるやろ(妄想)
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朋香(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます！更新がんばりましょう！この界隈が盛り上がりますように！☺️ (9月10日 19時) (
レス) id: 3e80e4ecfe (このIDを非表示/違反報告)
空 - 面白いです。お互い更新頑張りましょう (9月9日 13時) (レス) id: ffd33a398f (このIDを非表示/違反報告)
朋香(プロフ) - モブさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです☺️今後も長編の予定なので気を長くして待っていただけると幸いです😌 (9月8日 9時) (レス) id: ec537b3781 (このIDを非表示/違反報告)
モブ(プロフ) - 楽しく読ませていただいております。今後も無理せずに頑張ってください、楽しみにしています。 (9月8日 7時) (レス) @page41 id: fca6a78eec (このIDを非表示/違反報告)
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