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部屋へと帰る道のりでまだろ組の長屋あたりを歩いているころ
カサカサと虫が廊下を走っていた
まあ虫くらいいるだろうと避けて通ろうとしたら真横の部屋から人が飛び出してきた
『！？』
「つっかまえたっ！もう〜逃げるんじゃな…」
虫を捕まえた時にパチリと目があってしまった
パチパチと瞬きをして戸惑っているこいつの名前を確認しようと部屋の名札を見る
"竹谷"というやつの一人部屋らしい
『えーっと、お前の虫？』
「うん、籠を開けたら飛び出しちゃって…早く帰ろうな」
いそいそと虫を手の中におさめて部屋の中へと戻る竹谷
俺も中をチラリと覗くと部屋の中にはいくつかの虫籠が転がっていた
そしてその中の虫たちが一斉にこっちを見た気がした
『すごい部屋だな…』
「そうだろ〜！俺、竹谷八左ヱ門！お前名前は？虫好き？」
『一年は組のAA、虫は好きでも嫌いでもない』
「そうかぁ〜」
残念そうに眉を下げて虫を虫籠に戻す竹谷
だって本当に普通なんだから仕方ない
というかこいつもやばい奴だな
どうしてこうも癖の強い奴らが多いんだ
『俺もう部屋に戻って寝るよ、じゃあな』
「あっ…」
『…なんだよ』
「いや、その…なんでもない…」
もごもごと口籠もってもじもじと指を弄っている
なんだよ気になるな！
『いいから言えって』
「…その、一人部屋だから、一人で寝るの寂しいなってあはは…ごめん忘れて…」
自分の言ったことが恥ずかしかったらしい
顔を赤くして俯いてしまった竹谷
俺も一人部屋だから気持ちは分からなくもないけど
ろ組とわざわざ馴れ合うつもりもないしな…
『よし、布団一式持って来い』
「え？」
『宛がある』
二手に分けて竹谷の布団を運ぶ
目指すは先ほどまでいた部屋だ
「なあ、本当にいいのかなぁ…」
『おんなじろ組だろ？大丈夫だって』
部屋について障子を叩く
『不破、鉢屋、まだおきてるか？』
「A？どうしたの？」
不破が障子を開けて出てきた
奥で鉢屋が寝転がって様子を伺っているのが見える
『こいつ、一人部屋で寂しいんだと、一緒に寝てやって』
「あれ、八左ヱ門？一人部屋だったんだ、いいよいいよ〜こっちに布団しきな〜」
「あ…ありがとう！」
『じゃ、今度こそ』
「おやすみ〜」
「Aありがとう！おやすみ！」
〜ﾌﾟﾁ設定〜
虫は別に平気
〜ﾌﾟﾁ裏話〜
さっさと寝かしてあげたかったけど竹谷まで登場させたかった
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朋香(プロフ) - あられさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新頑張りますね☺️ (7月6日 14時) (
レス) id: ec537b3781 (このIDを非表示/違反報告)
あられ - めちゃめちゃ好きです！これからも無理せず更新少しずつ頑張ってください! (7月4日 23時) (レス) id: 9c68c0223b (このIDを非表示/違反報告)
朋香(プロフ) - 赤憑さん» 普段ボードの方へ行かないのでお返事遅くなってしましました。詳しくはボードにお返事しておりますので宜しくお願いします！ (6月22日 16時) (レス) id: ec537b3781 (このIDを非表示/違反報告)
赤憑(プロフ) - 詳しいことはボードの方を見ていただきたいのですが、参加型のお誘いをさせていただきたくご連絡させていただきました。朋香様の文章の書き方に惹かれ、ぜひ参加していただきたいと思いお声掛けさせていただきました。 急ではございますが、何卒よろしくお願い致します (6月21日 19時) (レス) id: 805737b448 (このIDを非表示/違反報告)
朋香(プロフ) - 赤憑さん» コメントありがとうございます！励みになります！やっぱり攻め主少ないですよね！？量産しましょう！！皆さまの胸を撃ち抜くような恋愛系に持っていけたらと思います☺️更新頑張ります！ (6月18日 11時) (レス) id: ec537b3781 (このIDを非表示/違反報告)
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