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「そうか…Aにそんなに覚悟があるとは知らず、すまなかったな…保健委員会で頑張ってくれ！俺も何かあれば力になるからな！」
『食満先輩…！』
「留三郎でいいぞ！」
『留三郎先輩…！いや、呼びにくいので食満先輩のままでいきます！』
食満先輩はずてーっとその場でひっくり返った
すみません、呼びにくかったもので
「ま、まあ、いいだろう…」
「そんなことより留三郎、一年生たちを放っておいていいの？」
「あっそうだった！悪い、俺はもういく！」
「うん！頑張ってね！」
『うちのは組をよろしくお願いします』
「おう！」
食満先輩は片手を上げて爽やかに去っていった
案外悪い人じゃないみたいだ
「さて、僕たちも厠回りに戻ろうか」
『はい』
なんて言って爽やかな気持ちで仕事に戻ろうって時
遠くから叫び声が聞こえ
不運はやはり俺たちに襲いかかるのだった
「伊作ー！！Aー！！避けろー！！」
「『え？』」
食満先輩の声に振り向くと
うちのは組連中が箱から手裏剣や撒菱なんかをこちらに向かってぶちまけていた
「うわぁー！！」
『なんでこっちに撒きにくるんだー！！』
俺たちは襲いくる忍具から一目散に逃げた
そしてその先にあった塹壕にまんまと落ちてしまったのだ
目を回しながらもなんとか無事だった
「A…大丈夫…？」
『は、はい…なんとか…』
「大丈夫か2人とも！」
『食満せんぱぁい…』
塹壕の上から食満先輩が手を差し伸べてくる
「すまない留三郎…」
「いや、こちらこそ何度もすまないな…」
『いえ、食満先輩…謝らなければならないのは俺の方らしいですね…』
「…A…？」
俺は塹壕から引き上げてもらうと先ほどから危ないものをぶちまけてくれているは組の連中の前まで詰め寄った
「あ…あのぉ…」
「これには深い訳が…」
『ほお？深い訳が…？あると？』
「「ヒィッ…！」」
『俺に教えてくれよ、なぁ？？』
「「すみませんでしたA様ァ！！！」」
俺はこいつらに1発ずつ拳を叩き込んで
食満先輩の言うことをしっかりと聞くように
ガミガミと説教をした
「伊作…お前の後輩、めっちゃ頼もしいな…」
「ね、ほんとに。頼りになるよ。ちょっと怖いけど」
〜ﾌﾟﾁ設定〜
は組のオカン
これから食満のありがたみを知って徐々に懐いていく
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