追求60個目 ページ11
その後も部屋紹介は続き､一通り部屋の紹介をしてもらった｡
最初は食堂を出た隣のシャオロンさんの部屋の反対側の道を只管歩いた｡
所謂､来た道とは反対側の元の進行ルートな訳だが｡
ピンクの縁はロボロさんの部屋､
黄緑の縁はオスマンさんの部屋､
緑の縁はゾムさんの部屋､
序に地下の普段ロボロさんが居る監視室､医務室､
そして此処に初めて来た時に居た､広々としたトレーニングルーム｡
らんらんの少し後ろを､静かに歩く｡
お互いが無言｡空間には足音だけが響く｡
先程の考え事の時に､ふ､と思いついた事について考える｡
兄さんは何やら観光客の仕事の他には､武器管理も担当の1つにあるらしい｡
その為､部屋紹介を終えたら後で武器の事で話があるからもう一度食堂に来る様に､と言われた｡
武器の事で話す､という事はやはり､今までの連中みたくするのであろうか｡
途端､頭の中で一度フラッシュバックが起こる｡
男の言われるがままに行動した時の事､
女の気が済むまで耐え抜いた時の事､
……思い出しただけで､反吐が出そうになる｡
目の前を歩くらんらんにバレない様､静かに口元を抑える｡
其れと同時に､ジクリと痛んだ腹部を自然と押さえた｡
変に行動すると､自分に行動制限がかかる｡
心配されるなど以ての外だ｡
此処に来て間もない事もあって､未だに信じられずに居る面が幾つもある｡
しかし､今までの経験を含めての感想ではあるが､此処の連中は彼奴等とは少し違う｡
理由はまだ説明する事は出来ない｡
もしかすると､私の単なる願望なのかもしれない｡
でも､それでも私が判断して此処に加入した訳だ｡
少しでも､信じたいモノがある｡
｢着いたよ､｣
｢ぇ､んわｯ｣
考え事をしてたせいで判断が遅れ､目の前のらんらんに追突してしまった｡
後ろに倒れかけた所をらんらんに支えて貰い､何とか助かった｡
お互いに苦笑しながら､何とか自分の体制を立て直す｡
｢考え事もいいけど､ちゃんと前を見てね｣
｢ん､っと｡ごめん､ごめんね｡｣
｢Aちゃんに何もなければいいよ｣
そう言って優しく微笑んだ｡やだ､惚れる｡
一度敬語になりかけた所を何とか封じ込んで､タメ口に戻した｡
こうして何とか体制を取り直した私の視線の先には､
プレートに"武器庫"と呼ばれる場所｡此処が後で来る場所｡
らんらんが自身のインカムに触れ､誰かと通信を始めたのを
少しだけ観察していた｡
･
^p^
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 566人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
代口 - ゆきさん» 配色についてはあくまでも個人的な創造の一部だったので､其処まで意識しておりませんでした｡指摘されて初めて感じる違和感…しかし今作につきましては､このままの配色で行きたいと思います｡ご理解頂きます様宜しく御願い致します｡ (2018年10月15日 22時) (
レス) id: 56f6e86835 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ん〜。マンちゃが緑でゾムか黄緑じゃないっけ〜。 まぁ、気にしないけどねぇ〜。 (2018年9月4日 23時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - らんちゃ（らんちゃん）のなんか恥ずかしいね。がｸﾞｯ……ｶﾞﾊｯ（吐血&鼻血）だった。可愛い (2018年9月4日 22時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
代口 - ハクさん» うわあああ有難う御座います(; ;)そう言って貰えると本当に嬉しいです…!今後も更新頑張りますので､どうぞ宜しく御願い致します!!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: 13ffe3f0cb (このIDを非表示/違反報告)
ハク - うああああああ！すごい作品ですね！話の流れもスラスラしていて最初から読ませて頂きました！終わるまで見続けます頑張ってください(´ω`) (2018年6月7日 20時) (レス) id: 19710dfa66 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：代口 | 作成日時：2017年1月29日 23時
