【マフィア松】その表情が”そそる”んだよ・・・？【おそ松さん】

Mafia３８ ページ40

アレッシ「…君はUSBの中身がどんな内容か知っているのかい？」



『残念ながら少しも知らないの。

教えてくれないのよ、お仲間さんが。』



"お仲間"という部分をやけに強調。


チラリと一松の方を見る。


アレッシはまだ彼の存在には気がついていない。




アレッシ「そうかい。ならば中身が気になるだろう？
教えてあげようか。その代わり、私の命は助けるという条件でね。」




どうせ口先だけ。


奴から嘘の情報が出ないとは限らないが、


彼女は一応相手の話に乗ることにした。





『…ええ、いいわ。自分だけ任務の内容を知らされないなんてムカつくものね。』



一松が辞めろという合図を送るが、


彼女は無視を突き通した。




アレッシ「君が少しでも不審な動きをすれば、外のSPが君を取り押さえて警察に連れて行く。

馬鹿な真似はよせよ？この情報は…




























先日潰れたフィリノアグループについてのものだよ。」



『っ！？フィリノアですって…？

…フィリノアの情報なんて持って、どうするつもりなのよ。』





最早、動揺を隠すので精一杯。


フィリノアグループはフィリノアを含むいくつかのマフィアの同盟だ。


自分が所属していたファミリーの情報が


大手企業会社の社長が握っているのだ。






アレッシ「おや、そんなことも分からないのかい？



フィリノア、月光組、ガンドールなどが所属していたマフィアグループは



最強と言われていたが今や全滅。



奴らは念入りで、今までろくな情報は出回っていなかったが、今回の事件で情報は拡散されつつある。



世界中がこの"フィリノアグループ"の情報を欲しているんだよ。



裏の世界では大金でこの情報は売られている。



それを手に入れた私はこれからせりに掛けるところだよ。



それにしても呆気ないものだな。



最強の名はたった6人に破られたそうじゃないか。



最後に恥を晒して…



哀れな奴らだな！！



特にフィリノアの首領だ。



松野ファミリーは奴だけが目的だったのに仲間まで引き込んで。



迷惑にも程があるってものだよ！！」















『……説明は以上？言いたいことは他に？』




アレッシ「？ああ。この情報が欲しければ君も金を出すことだな！」

























『必要ないわ。世界で一番、私がその情報について詳しく知っているもの』




爽やかとも言える笑顔で、彼女はアレッシを殴り飛ばした。

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