【マフィア松】その表情が”そそる”んだよ・・・？【おそ松さん】

Mafia１４ ページ16

おそ松side

やばい、やばいやばい


鳥肌が立つの久しぶりだわ。


身の毛もよだつこの感じ…




フィリノアの首領を殺すとはこういう事か。



目の前には鉄パイプを持つ女。目に光は無い。






嗚呼、怖い。


今までの余裕なんて俺にはない


確かトド松が女王とか言ってたっけ？


鬼の間違いじゃね？





『さあて、最後の一人…』




周りに倒れているのは弟たち。


頭やら口から血を流している。


一瞬のことでよく頭が整理できていないのが現状。





速すぎて確認出来なかったけど

死んではいない…多分




さて、どうやって切り抜けるかだ




おそ松「お前さ、折角命助けてもらったんだから大人しくしとけ。死んでも知らねぇぞ？」




殺しはしない。


一応こいつは駒になるだろう


単なる脅し



首領大好きっ子なら黙るが…







noside



『っ？殺してくれるの…？』



今にも泣きだしそうな声



俯く顔、耳に掛けていた長い髪がするりと滑り落ちる





『殺してくれるなら、それが幸せかな…今の私に生きる気力は無い』




雫がポツリと地面に零れた






髪と髪の間から見える、Aの泣き顔

まるで子供のようだ。




血で濡れたその白い顔は、何故だか‘‘そそる‘‘




おそ松は刀を置き



一松が隠し持っていた「それ」を拾って



Aの元へ歩いて行った。





おそ松「…生きる意味がないって事か？」



Aは黙ったまま。




おそ松「お前の‘‘生きていく為の源‘‘は首領だった
それが死んだから、自分も死にたいって？餓鬼か」



『…うるさい』





小さく反撃するが、最早声に力はない。



それは、おそ松が言ったことが図星であったという事。


おそ松「命は大事にしとけよ。ま、人殺しの俺が言うのも可笑しいけどな」




ヘラヘラと笑うおそ松

が、少し経つと顔つきが変わった。





おそ松「お前さっきさ‘‘今の私に‘‘って言ったよな？
だったら未来はどうなんだよ。

お前に生きる気力は無くても、お前を必要としている奴はいる。

事実、俺はそう思ってる。

もしそれでも‘‘生きていく為の源‘‘が欲しいなら…」

































おそ松「…俺がそれになってやるよ」












Aが驚いて顔を上げた時

2人の唇は重なった










そして刹那、Aの身体に電流が走った。

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