第２３話 ページ25
『椿…』
静まり返った空間でポツリと呟く。
｢こんばんは、元気無いね｣
むしろここで元気があっても怖いだろう。
『なんで人を殺すの？』
いつもこの事を疑問に思っても、冷静になって聞いたことは無かった。
｢敵が複数いるところでよくそんなことを聞けるね。｣
『桜哉がこの人を殺したのは椿の命令なのか？真祖だからって従わなくちゃいけない？』
｢…Aはオレの事をどれだけ知ってんだよ｣
桜哉は学校の時とは違う、低い声で言った。
少し目が虚ろで何時もと違う雰囲気に恐怖を感じる。
｢いつもふざけてて、楽しくて、いつだって笑ってる、いつも嘘を吐く。
それは嘘つきが作った、ただの嘘つきだ｣
『！…桜哉、僕は』
｢椿さんが殺せと言ったら殺す。Aを殺せと言われても、オレは…｣
俯きながらそう呟いた桜哉の顔は歪んでいた。
僕は何を言えばいいのか分からずに黙る。
｢Aが桜哉を助けてあげなよ｣
他人事の様に言う椿に少し腹が立ってしまったがここで怒っても何も解決などしない。
『…下位吸血鬼って、真祖が瀕死の人間もしくは死んだ人間に血を飲ませると出来るんだろ』
｢よく知ってるね。一人で調べれるものなんだ。｣
『桜哉も…その一人』
どうすれば桜哉を助けれるのか。僕に桜哉を救う事が出来るのか。
ひたすら考えるだけで答えなど出てこなかった。
――――――――――――
｢桜哉今日も来てないのか！？｣
『う、うん…』
虎雪や龍征も心配する中、真昼はこの間の事が引っかかっているのか焦った表情をしていた。
｢A…この間のアレって、本当に嘘だよな…？｣
真昼は僕に耳打ちをする。
｢桜哉は…吸血鬼じゃないよな？｣
真昼は疑っている。僕を、桜哉を…
『…っ真昼信じ過ぎ、アレは嘘だよ』
自分自身さえも。
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Alisu - イラストがやばい!やばい!(←語彙力皆無)イケメンww更新頑張って! (2018年7月29日 17時) (
レス) id: 0c24298da2 (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - ルツさん» ありがとうございます、更新頑張ります！！ (2016年12月20日 19時) (レス) id: 7e1ac2f6b8 (このIDを非表示/違反報告)
ルツ - 同感です！！トプ画とても綺麗ですね！更新頑張ってくださいね (2016年11月15日 16時) (レス) id: 0597eeb85c (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - はなさん» ありがとうございます。そんな事言われたら描いた甲斐がありました！笑 (2016年9月23日 0時) (レス) id: 7e1ac2f6b8 (このIDを非表示/違反報告)
はな - トプ画素敵ですね！！これかも頑張って下さい〜 (2016年9月17日 11時) (レス) id: 483a42642f (このIDを非表示/違反報告)
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