【ＳＥＲＶＡＭＰ】巻き込まれ少年と憂鬱な狐【男主】

第１８話 ページ20

「……ここ、お前の家…！？」
『ここってどこかのグループの会長の家じゃ…』

やっと着いたと思えば大きな家。

御園の部屋は西館らしい…かなり距離あるな。
門から家までが遠い。こんな家があるんだ…


＿＿＿＿＿＿御園は体が弱いんです、少し立ち止まってくださね？＿＿＿＿＿＿＿＿


『えっ・・・？』

頭に声が響き、後ろを振り向く。
御園がどこからか椅子を出し、頭にリボンを付けて座っていた。

……ん？リボン…？

『真昼、御園ってリボンなんか付けてたっけ？』

「……え？リボン…？」

やっぱり真昼もクエスチョンマーク。
でも、御園の頭にはリボンが付いている。現にひらひら揺れてるし。

「…？何見てー…！髪にとまるなといつも言ってるだろうが！！リリィ！！」

すると蝶は御園から離れ…リリィ？

『この蝶、リリィって名前なのか？』

「…違う。こいつは…」

ふわあ
「…はじめまして、よければ一肌脱ぎましょう…」

人型に変身する蝶。

＿＿＿人型になるってことは…サーヴァンプ！？

じゃあ、この蝶が…オールラブラブ…？

しかも…この人…


『あの時の変態露出狂さん！？』

「久しぶりですね、あのときは勝手に一肌脱がさせて頂きました。」

『その節は…どうも？』

ニコッとほほ笑む変態露出狂さん。


「A、知り合いなの？」

『まぁ…この前少し助けてもらって…』


あの時の変態露出狂さんが色欲の真祖だったとは…
でも、この人だ。前みたいに話しながら脱いでるし。

「どうぞお気軽にリリィとお呼びっ」

「脱ぐな」


全ては愛に収束する
(ｵｰﾙﾗﾌﾞﾗﾌﾞ)

今度は脱ぎたがりかー…吸血鬼って変だな。
まぁ、人を襲うことよりはましだけど…


『あの、変態さん！この前は助けてくれてありがとう…』

「リリィで結構ですよ、Aくん？」

『リリィ、会えてよかったよ。僕たち、仲間を探してて……((ﾎｯ』


安堵の息がこぼれた。
こんなすぐ仲間に会えるとは思わなかった。少し心がリラックスしてる。

真昼みたいにこの２人も椿を倒そうとしてるのかな？
だから２人からこっちに…会いに来てくれたのかな？

「味方に会えてよかったよ。」

『そうだね真昼！椿たちを倒すにも力がもっと必要だし…』



「…まず、私のお願いから聞いていただけますか？」

…えっ？

「私もタダで脱いだつもりはありませんから。」






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

変なところで終わっちゃってごめん！

ライラ、続きはよろしく！！

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