【銀魂】警察庁から真選組に来た女

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［No side］




ーーゴクっ




今、何人の人間が息を呑んだだろうか。
答えは、A以外のその部屋にいる人間である。誰が見ても美人を思わせる彼女の笑みは、全員が息を呑むほどのものであった。
彼女の笑いにより、その場に巻き起こっていた波乱の空気は収まり、土方や沖田、数名の隊士たちも含め皆去り、応接間は再び近藤とAの二人となった。






近藤「気を取り直して、どんな仕事をしてるんだ？」



A「検視官だよ。警察庁(向こう)では、医者と女中の手伝いもしてたけどね。」



近藤「………。」



A「どうかしたのかい？」



近藤「いや、たくさんの仕事をしてるんだなと。」





そう言った近藤に、Aはきょとんとした顔をしてから、可笑しそうにクスッと笑みを零した。




A「そんなことないよ。そんなに毎日検視するほどの殺しがあるわけじゃないし。遺体を見るだけの私と、命張って仕事してるアンタらに比べたら、月とスッポンだよ。」



近藤「………じゃあこっちでもそれらをやってくれるのか？」



A「そうだね。ま、女中さんの方は余り手伝えないけどね。
警察庁(向こう)でしてたのも、ご飯と風呂の準備くらいさ。それでいいなら有り難くさせてもらうよ。」




近藤「そうか。じゃあ話を付けておくよ。とりあえず昼の会議で隊士たちに紹介をするから、それまでは部屋でゆっくりしててくれ。山崎〜！！」



山崎「は、はいィィィィ！！」




近藤が叫ぶと秒で登場した山崎。また襖の裏に居たのか。




近藤「Aちゃんを部屋に案内してやってくれ。」



山崎「は、はい！」



近藤「じゃ、また後で呼びに越させるから。」



A「よろしく頼むよ。」




そうして綺麗に一礼して、部屋から出ていった。

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